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ヘッジファンドの戦略が40%超の利回りを残す”秘密”

数あるヘッジファンドの戦略の中には40%超の年間リターンを記録したものも。

その戦略とは33%以上のヘッジファンドが採用している「株式ロング・ショート」です。

この他、ヘッジファンドの実績を見ると戦略ごとの特徴によるリスク・リターンの変化が面白いぐらいに見て取れます。

※参考データは全て日興リサーチセンター「ヘッジファンド概況(2019年3月2020年3月2021年3月)」より

ヘッジファンドの戦略が40%超の実績を残すヒミツを紐解く

採用割合順ヘッジファンドの戦略5種類

ヘッジファンドの戦略を採用割合が高い順に5種類ご紹介します。

  1. 株式ロング・ショート
  2. マルチ・ストラテジー
  3. イベント・ドリブン
  4. マネージドフューチャーズ
  5. マクロ

中でも少数精鋭のメンバーでも実践できる株式ロング・ショートは最も多くのヘッジファンドが採用している戦略です。

株式ロング・ショート:33.7%

株式ロング・ショートは最も代表的な投資戦略で全体の約3分の1のファンドが採用しています。

「ヘッジファンドは絶対収益を追求するファンドである」

この言葉が表すヘッジファンドの姿は、株式ロング・ショート戦略を採用しているファンドである場合がほとんど。

レバレッジをかけて割安な銘柄を買い、割高な銘柄を空売りすることで全ての銘柄で高い利益を目指す攻めの投資戦略です。

一般的な投資信託と異なり、下落相場でも利益を追求することが出来ます。

高いリターンを狙える反面、相場が予想に反した動きをすれば損失も大きく。

「ヘッジ」ファンドのためリスクヘッジは万全に行われている前提ですが、ヘッジファンドの中ではハイリスク・ハイリターンの戦略です。

2021年3月までの1年間では、コロナショックの底値から好調に右肩上がりで推移した相場の影響もあり40%超のリターンを獲得。

圧倒的なハイパフォーマンスです。

株式ロング・ショート

直近1年リターン:40.93%
投資対象:株式
投資判断:企業リサーチ、または統計学的な理論値に基づく
リスクヘッジ手段:買いと売りの組み合わせで相場変動リスクを避ける

マルチ・ストラテジー:13.8%

マルチ・ストラテジーは複数の投資戦略を組み合わせて投資する戦略のことです。13.8%のヘッジファンドが採用しています。

採用する戦略が複数に渡るため、投資先の資産も分散。リスクヘッジに長けた投資戦略です。

また、1つの市場が低迷していても他の市場へ投資が出来る点もメリットの1つです。

一方で複数資産に分散して安定した運用をするため、長期目線での運用になります。

短期利益よりも長期で安定した運用を目指す方向けのヘッジファンド戦略と言えます。

とは言え2020年のリターンは20%超。

他の資産運用方法と比べても段違いのリターンを達成しています。

マルチ・ストラテジー

直近1年リターン:20.98%
投資対象:複数
投資判断:
リスクヘッジ手段:

イベント・ドリブン:10%

イベント・ドリブン戦略は「イベント」が起きた際の価格変動を狙い、短期利益を獲得する戦略です。

イベントとは企業の不祥事や合併、M&Aなどの株価に大きな影響を与える出来事のこと。

イベントが起きる可能性が表れると、実現可能性やイベント後につける株価を多角的に分析予想し売買を判断。

専門的な分析力を有するファンドマネージャーが必要不可欠です。

イベント・ドリブン戦略のように個別企業の分析から投資判断をする方法を「ボトムアップ型」のアプローチと呼びます。

直近1年間ではヘッジファンドの戦略の中で2位につける36%のリターンを記録しました。

イベント・ドリブン

直近1年リターン:36.86%
投資対象:株式・債権
投資判断:人
リスクヘッジ手段:イベントを狙った売買のため、相場変動の影響を受けにくい

マネージドフューチャーズ:9.3%

マネージドフューチャーズ(別名CTA)は世界中の先物取引やオプション取引に投資する戦略です。

買いと売りの両方を行い、上昇・下落の両局面で利益を狙います。

運用の主役はアルゴリズムと呼ばれるコンピュータ。

金融工学や統計学に基づいてさまざまな金融商品の値動きを解析し分散投資を行います。

トレンドフォロー型のため相場が一方向的に動く相場に強みを持ち、2008年のリーマンショック後の暴落相場には高いパフォーマンスを実現しました。

ただしコロナショック後の上昇相場では年間リターン9%程と、他の戦略と比べると振るわない結果となりました。

マネージドフューチャーズ

直近1年リターン:9.37%
投資対象:
投資判断:アルゴリズム
リスクヘッジ手段:

マクロ戦略:6.5%

マクロ戦略は世界の経済動向などのマクロ的視点に基づいて投資判断を行う戦略のこと。主にグローバルマクロ戦略が一般的です。

このようにマクロ的視点から投資判断を行う方法を「トップダウン型」のアプローチと呼びます。

経済指標から今後の経済動向を読み、ロング・ショートを組み合わせて運用。

世界中の金融商品に分散投資を行うため、どんな相場状況でも比較的低いリスクで安定した運用が可能です。

また、あろゆる資産を投資対象とするため、それだけ多くのアナリストを必要とします。

新興のヘッジファンドというより、実績と資産のある大手ヘッジファンドが採用できる戦略です。

ポンドの空売りでイングランド銀行を潰した男として知られるジョージ・ソロス氏のヘッジファンドではまさにグローバルマクロ戦略を採用していました。

マクロ

直近1年リターン:17.76%
投資対象:通貨、株式、債券、商品etc…
投資判断:コンピュータによるデータ分析と人の分析の組み合わせ
リスクヘッジ手段:

以上、ヘッジファンドの戦略を採用割合が多い順に5つ解説しました。

  1. 株式ロング・ショート
  2. マルチ・ストラテジー
  3. イベント・ドリブン
  4. マネージドフューチャーズ
  5. マクロ

ヘッジファンドには株式ロング・ショートのように高いリターンを追求する戦略だけでなく、マクロ戦略のように安定した利回りを目指すものも。

自分に合ったリスクリターンの戦略を知っておくと今後役に立ちます。

リスクリターン別ヘッジファンド戦略

多くの投資商品はリスクが大きいほど期待リターンが大きくなる仕組みです。反対に目標のリターンを下げることでリスクも抑えることが出来ます。

ヘッジファンドでも同様にリスクとリターンは相関関係に。

人それぞれ目指すリターンと許容できるリスク度合いはまちまちでしょう。

自分にあった戦略を見つけ、理想的なヘッジファンドを見つけやすくしましょう。
ハイリスク・ハイリターンの戦略

株式ロング・ショート リターン リスク
2020.4~2021.3 40.93% 7.89%
2019.4~2020.3 -6.61% 9.98%
2018.4~2019.3 -1% 6.53%

イベント・ドリブン リターン リスク
2020.4~2021.3 36.86% 7.14%
2019.4~2020.3 -11.4% 10.99%
2018.4~2019.3 1.56% 5.93%

ミドルリスク・ミドルリターンの戦略

マルチ・ストラテジー リターン リスク
2020.4~2021.3 20.98% 5.08%
2019.4~2020.3 -3.84% 7.67%
2018.4~2019.3 -0.09% 3.71%

ローリスク・ローリターンの戦略

マネージドフューチャーズ リターン リスク
2020.4~2021.3 9.37% 5.46%
2019.4~2020.3 5.62% 4.5%
2018.4~2019.3 -0.05% 3.69%

マクロ リターン リスク
2020.4~2021.3 17.76% 5.28%
2019.4~2020.3 1.67% 3.82%
2018.4~2019.3 -0.07% 2.7%

ハイリスク・ハイリターンの戦略は相場環境が良い時に大きく利益を伸ばしています。

一方、TOPIXが-5%, -10%と下落した2019年、2020年にはローリスク・ローリターンの戦略が安定したプラス、もしくはほとんど±0の収益を残しています。

それぞれの戦略にはそれぞれのメリットが。理想の戦略を見つけられたらそれをメモしておきましょう。

ヘッジファンドを購入する際には個別面談があるため、その際に戦略について質問・相談できます。

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