スリーステップトレードの評判はネット上を探しても一切見つかりません。
私は利用者があまりいないことを知り、正直ほっとしています。
というのも、この手法を精査すると「高速で落ちてくるナイフを掴む」ような超逆張りのハイリスク手法だったのです。
月の勝率100%の実績を謳っていますが、1日たった3分の銘柄分析では今後も同様の結果になる可能性は極めて低水準。
1万円を支払った上、さらに相場でも損をしてから後悔しないように、「スリーステップトレードのリスク」を知っておきましょう。
また、リスクの高い逆張りよりもこの記事の後半で解説する「順張りの手法」で今より勝率をあげられるよう実践してみてください。
目次
スリーステップトレードの勝率は期待薄
スリーステップトレードはシンプルすぎるため高い勝率を実現できる期待は薄いです。
株の情報サイトにあるような数値を見るだけで月の勝率100%を実現するのは、どんな凄腕の投資家でもほぼ不可能。
むしろ、そんな博打のような投資手法は凄腕の投資家だからこそ採用しないとも言えます。
スリーステップは簡易的すぎる
スリーステップトレードの売買ルール「3つの手順」はあまりにシンプルで、これでは銘柄を精査できません。
ステップ1:ある株式情報サイトである数値をチェックする
ステップ2:その数値に合致している銘柄を抽出する
ステップ3:当該銘柄を一定の売買ルールに基づいて売買する引用元:スリーステップトレードより
スリーステップトレードの商材ページいわく、「初心者の方でも3分もあれば」売買まで完了するとのこと。引用元:スリーステップトレードより
売買注文を出すのに1分以上かかるとすれば、銘柄抽出にかかる時間は2分以下。
たった2分で人間が調査・分析できる情報はどれだけあるでしょうか。
株式情報サイトで見れる「ある数値」だけを使って銘柄を抽出し、それだけで高い勝率を狙うのはほとんど運任せのギャンブル投資です。
下方乖離率任せの判断は危険
スリーステップトレードでは、移動平均線の下方乖離率を使って銘柄抽出するようですが、その数値だけでの判断はリスクが高いです。
スリーステップトレードが下方乖離率を使っていると言える根拠は、商材ページの下記の一文。
「相場は下がったら必ず上がるという事と、下方乖離は必ず移動平均線まで収斂(しゅうれん)するという2つの相場の原理原則を元に構築した手法」引用元:スリーステップトレードより
投資の世界に「絶対」や「必ず」はないため、”下がったら必ず上がる”とは言えませんが、確かに移動平均線の下方乖離率を使った逆張り投資手法で億を超える資産を築いた凄腕の投資家もいます。
それがジェイコム男として知られるBNF氏です。
※BNF氏の投資手法は記事末に詳細記事リンクあり
しかし、かのBNF氏でさえ乖離率を見ただけでは判断せず、その時の地合いやファンダメンタル分析、他のテクニカル指標などを併用して投資する銘柄を判断しています。
それでも勝率は5割ほどだったと言います。
例えば、2020年10月19日に25日移動平均線乖離率ランキングの5位に入ってきたトゥエンティフォーセブン(7074)、そして6位のロゼッタ(6182)の値動きを見てましょう。
どちらも業績がマイナス材料となり、窓を開けて株価急落しています。
その後移動平均線から株値が離れて、高乖離率ランキング上位に入ってきました。
トゥエンティフォーセブン(7074)
引用元:Yahoo!ファイナンス「トゥエンティフォーセブン(7074)」より
ロゼッタ(6182)
引用元:Yahoo!ファイナンス「ロゼッタ(6182)」より
仮に移動平均線乖離率のみを根拠に、ランキング上位入りの翌日に上記2銘柄を買うとしましょう。
すると5日経っても株価は戻らず損切り、もしくは含み損を抱えることになります。
このように移動平均線乖離率だけを頼りに株を買うのはギャンブルに近く、勝率を上げるには株価下落の要因や他のテクニカル指標の分析が必要なのです。
商材ページでは、スリーステップトレードは「初心者でも実践できる勝率の高い手法」と主張しています。
ところが、下方乖離率を使った逆張りの投資手法は初心者が教材を読んで1日3分の銘柄分析で高い勝率をあげられるものではありません。
スリーステップトレードの実績は夢物語
スリーステップトレードは、2020年7月の勝率が100%だったとのことですが今後も同様の結果になるとは考えにくいです。
商材ページいわく、2020年7月の実績は16勝0敗で勝率100%。
挙げられている該当16銘柄のチャートを見ると7月は全銘柄で株価急落しています。
移動平均線乖離率を使っているようなので、右肩下がりのチャートになるのは当然の結果。
ここで重要なのは、7月の中で25日移動平均線より下に位置しているローソク足では、陽線が3本しかない銘柄、そして1本しかない銘柄があること。
そして、買うタイミングを1日でも間違えれば損をしてしまうということです。
対象範囲の陽線3本:オンコリスバイオファーマ(4588)
引用元:Yahoo!ファイナンス「オンコリスバイオファーマ(4588)」より
対象範囲の陽線1本:フルッタフルッタ(2586)
引用元:Yahoo!ファイナンス「フルッタフルッタ(2586)」より
フルッタフルッタに至っては陽線が出た前日も平均線乖離率の順位は20位程度。
スリーステップトレードだけでなく人の経験による判断がないとこのタイミングでは買えないでしょう。
逆張りに慣れていない人が株価急落の場面で株を買うのは精神的に大きな負荷。
これだけ急な下落の場面では、損切りタイミングを逃して大きな含み損を抱えるリスクもあります。
本当にスリーステップトレードだけでこの実績をコンスタントに出せるなら1万円でも安いものですが、今後もこの実績同様の結果を求めるのは難しいです。
開発者が「元公認会計士」でも無関係
スリーステップトレードを開発した福原氏は「元公認会計士」とのことですが、今回の売買ルールの信頼性には関係がありません。
スリーステップトレードはテクニカル分析での銘柄抽出ですが、公認会計士の本業は会社の財務部分。
会計のスペシャリストとして、企業等の公正な経済活動・社会の健全な発展に重要な役割を担う専門家、それが公認会計士です。引用元:日本公認会計士協会「公認会計士の魅力」より
つまりファンダメンタルの範囲。
公認会計士という信頼できそうな肩書きがあるので、売買ルールも信頼性が高いと考えてしまいがち。
会社のファンダメンタルの読み解き方の教材なら信頼度は高いですが、テクニカルの教材では公認会計士だからと言って関係ありません。
高い勝率をあげる順張り手法2つ
株式投資で高い勝率をあげたいなら、以下2つの順張り投資手法の方がリスク低く上がる銘柄を見抜くことができます。
1. チャートパターン「カップウィズハンドル」
2. 投資概念「レラティブストレングス」
カップウィズハンドル
カップウィズハンドルはローソク足が取っ手付きコーヒーカップのような形を作って値動きするパターンで、その後株価が倍にも伸びるサインです。
引用元:テクニカル分析用多機能チャート 昭和電線HD(5805)より
カップウィズハンドルはサインの見極め方が簡単かつ、チャートパターン形成後の株価上昇の動きが大きいため狙っておいて損はありません。
詳しい売買タイミングや見つけ方はカップウィズハンドルの記事をご覧ください。
レラティブストレングス
レラティブストレングスの確認を、これまでの投資手法に1ステップ加えることで、選んだ銘柄が上昇する確度が一段階高まります。
レラティブストレングスを提唱したのはアメリカの有名投資家ウィリアム・オニール。
これまであなたが使ってきた投資手法で抽出した銘柄を、チャート上で他の銘柄や株価指数の値動きと比較することで、上昇の勢いを見比べます。
いま上昇の勢いがある銘柄ならそのまま上昇していく可能性が高いと判断する「モメンタム効果」に裏付けられた考え方です。
例えば、下図のチャートでは楽天(4755)と日経平均株価の直近の値動きを見比べています。
引用元:株マップ.comより
日経平均が横這いの局面で、楽天は株価上向き。市場全体よりも上昇力が強い銘柄と言えます。
詳しい使い方やチャートの設定方法はレラティブストレングスの記事を参考にしてください。
スリーステップトレードはギャンブル
スリーステップトレードは、手法があまりにシンプルすぎるため商品ページに記載されているような高い勝率は期待できません。
億越えの投資家でさえ、移動平均線乖離率だけで買う銘柄を判断するのは不可能。
むしろ、凄腕の投資家ほどそんなギャンブル投資はしません。
相場の状況やその他のテクニカル指標を合わせて投資銘柄を選んでいるBNF氏でさえ、勝率は5割程度。
今後も商品ページで謳われている実績のような高い勝率は見込むのは難しいです。
スリーステップトレード関連記事
・BNF氏の投資手法
・カップウィズハンドル
・レラティブストレングス
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