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レラティブストレングスとRSI 使い方が対照的なテクニカル手法

レラティブストレングスと呼ばれるテクニカル分析手法には2種類あります。

①文字通り、相対的な(レラティブ)値動きの強さ(ストレングス)を2銘柄以上のチャートを見比べて確かめるもの。

②RSI(Relative Strength Index)という買われすぎ・売られすぎを表すインジケーター

どちらの分析手法もよく活用されていますが、名前が似ていることで混同しやすいため順をおってそれぞれの使い方を見ていきましょう。

レラティブストレングスで下落相場でも勝つ「強い銘柄」を見抜く

レラティブストレングスとは

レラティブストレングスとは、日経平均などの株価指数と比較して個別銘柄の値動きの強さを測る考え方です。

スクリーニングやファンダメンタルズ分析で銘柄を絞ったあとにレラティブストレングスを見ることで、これまでよりも自信を持って売買判断ができるように。

引用元:株マップ.comより

チャート上で2つ以上の個別銘柄や株価指数を比較し、上昇方向への動きが強い銘柄は今後も上昇を続ける可能性が高いと判断します。

レラティブストレングスを組み込んだ投資手法は、記事の後半で詳しく解説します。

と、その前になぜレラティブストレングスで今後上昇していく銘柄が判断できるのかを解説します。

なぜレラティブストレングスは有効なのか

レラティブストレングスの有効性は「モメンタム効果」によって裏付けられています。

株価上昇している銘柄はその後も上昇を続けやすく、下落している銘柄はその後も下落を続けやすい

これが「モメンタム効果」というアノマリー(相場の規則性)の意味するところです。

モメンタム効果を応用すると、市場平均よりも強い上昇力を見せる銘柄、つまりレラティブストレングスの強い銘柄は今後も強い値動きを続けやすいと言えます。

強力な順張りの投資手法です。

▷「モメンタム投資」をもっと詳しく

レラティブストレングスの提唱者はW・オニール

レラティブストレングスを提唱したのは、アメリカの有名投資家ウィリアム・オニール氏でした。

彼の著書『オニールの成長株発掘法』で解説されている「CAN-SLIM投資法」では、モメンタム効果に基づき、すでに高い上昇力を見せている銘柄に絞って投資したほうが良いという考えが記されています。

高い上昇力のある銘柄を見分ける方法として活用されているのが、レラティブストレングスです。

本記事では、オニール氏の「レラティブストレングス」の考え方をチャート上に反映する方法を解説しています。

レラティブストレングス投資手法

レラティブストレングスは、それ単体で売買判断を行うというより、他の条件から抽出した銘柄の評価指標の1つとして使います。

ここでは、レラティブストレングスと相性がいい「小型成長株」のスクリーニング条件を解説します。

その後、抽出した銘柄のレラティブストレングスを確認していきます。

スクリーニング条件

①時価総額:500億円以下
②売上成長率:30%以上
③営利成長率:30%以上
④純利成長率:30%以上

時価総額:500億円以下
時価総額を500億円以下に設定するのは、伸びしろの大きい小型株に絞るためです。

ウィリアム・オニール氏も自身の投資手法の中で、「時価総額」を基準に割安な小型株を絞りこんでいます。

業績:成長率30%以上
次に、売上・営業利益・純利益の全てが成長率30%以上の高成長中企業に絞ります。

成長株を絞り込む上では、この3点の条件が最も重要。

全ての項目で30%以上成長する企業はあまり多くありません。

その分特別有望な銘柄に絞り込むことができます。

実際に以上のスクリーニング条件で銘柄検索をしてみましょう。

引用元:バフェット・コードより

「条件を追加」からスクリーニングの条件と数値を追加。

「表示科目を変更」から、検索結果に表示させる項目を上図のように編集しておきます。

引用元:バフェット・コードより
3年株価上昇率がマイナスの銘柄はスルーしましょう。

数値ではなくハイフンが表示されている企業は直近3年以内に上場した企業。上場して間がない企業は株価が跳ねやすいので要注目です。

ここまで成長株をスクリーニングできれば、レラティブストレングスの出番です。

抽出した銘柄の中からさらに値動きの強い銘柄を確認しましょう。

例えば、東証一部上場銘柄全ての市場平均を表す「TOPIX」の値動きと東証1部上場の3銘柄を比較してみます。

引用元:株マップ.comより
TOPIXに対して、イーブック(3658)とCRE(3458)は比較的高い上昇力を見せています。

さらに、直近数日間の株価の動きを見てもTOPIXが横這いで推移しているのに対してイーブックは急激な上昇。

買いの判断を後押しする形となっています。

一方、フィルC(3267)はTOPIXから大幅に乖離して下落方向。

業績は高い成長性を見せていますが、順張りの投資手法であるレラティブストレングスでは、買いを控えたい値動きとなっています。

その他、マザーズ上場企業であればマザーズ指数と比較するなど、その企業が上場している市場の株価指数と比較しましょう。

レラティブストレングスの見方

チャートを使ったレラティブストレングスの見方を実際の操作画面をもとに解説していきます。

SBI証券のツール活用例(スマホ向け)

SBI証券のトレードツールは2つの指数化チャートを比較したいときに使うことができます。
※3つ以上の銘柄を一度に比較することはできません。

(画像はタップすると拡大します。)

  1. 手順1:個別銘柄のチャートを開いて「テクニカル」バーをタップ
  2. 手順2:設定メニューをタップ
  3. 手順3:比較チャートの設定を開き、基準となる日時、指数または銘柄を選ぶ
  4. 手順4:基準となる指数を選ぶ
  5. 手順5:比較対象の銘柄を選ぶ(銘柄同士を比較したい場合)
  6. 手順6:設定を反映し、「比較チャート」を開く
  7. 手順7:比較チャートを見てレラティブストレングスを確認

株マップ.com活用例(PC向け)

株マップ.comを使えば、一度に複数の銘柄や指数を比較してレラティブストレングスを測ることができます。

  1. クオンツチャートを開き、「通常チャート」から「比較チャート」へ
  2. 指標の一覧から比較したい株価指数を選択
  3. 「比較項目」の「銘柄検索」欄に比較したい銘柄名、または銘柄コードを入力
  4. 「銘柄検索」欄から複数の銘柄を追加可能

※Yahoo!ファイナンスでもPCで指数化チャートの比較はできますが、銘柄名ではなく比較銘柄のコードを入力して検索する必要があるため、株マップ.comの方が使いやすいです。
また、Yahoo!ファイナンスでは2つの銘柄・指数しか比較ができません。

株マップ.com

RSI(レラティブストレングス指数)とは

RSIは株やFXなどのチャートで値動きが確認できるトレード対象で使えるインジケーターです。

一般的に一本の折れ線グラフになっていて、2本の横線の値を基準に買われすぎ・売られすぎを判断する基準になります。

主にRSIが80にタッチすると「買われすぎ」の目安となり、そろそろ価格が下がり始めるサインです。

反対にRSIが20にタッチすると「売られすぎ」の目安となり、それそろ価格が上がり始める、つまり買いのサインとして使えます。

RSIは移動平均線の次ぐらいに多くの投資家・トレーダーに利用されているほどメジャーなテクニカル分析手法です。

RSIと合わせて移動平均線のゴールデンクロス・デッドクロスなど複数の売買サインが組み合わさるタイミングを狙うとより確度勝率を高められますよ

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