スキャルピングはトレード歴や知識量に関係なく、誰でも稼ぎやすいことから人気のある手法です。
数秒~数分の間に注文と決済を繰り返して1~10pipsほどの小幅利益をいくつも積み重ね、最終的に大きな利益を狙います。
高いレバレッジをかけられるFXトレードとスキャルピング手法は相性が良く、数pipsの利益でもまとまった金額になるため予想以上に効率良く資産を増やすことができます。
スキャルピングで勝つための手法やコツを掴んで、急な相場変動の影響を受けずに着実に利益を増やしていけるトレーダーの仲間入りをしましょう!
スキャルピングの中でも超短期の秒スキャルピングのコツはこちら
目次
FXのスキャルピング手法とは
スキャルピングとは数秒から数分の間に注文から決済を完了させ、小幅の利益を細かく積み重ねる手法です。
1度のFXトレードで狙う値幅や1日の取引回数は人によって異なり、1日の合計でいくらの利益を狙うかによって調整します。
例えばドル円のトレードで1日5万円の利益を狙いたい場合。
1ロットのポジションで5pipsの値幅を取れれば1トレードあたり5,000円の利益です。
※海外FX業者で1ロット=10万通貨の場合
このトレードを1日10回実行できれば1日5万円の利益を稼ぐことができます。
長くとも数分の間に1回のトレードが完了するため、10回トレードしても長い時間をとらず1日中チャートに張り付いている必要もありません。
他のトレード手法と比較
FXのトレード手法はポジションの保有期間によって大きく4つに分類できます。
中でもスキャルピングはポジション保有期間が最短であり、これによってトレードの難易度やリスクを抑えられます。
トレード手法 | 期間 | 難易度 | リスク | 目安リターン |
---|---|---|---|---|
スキャルピング | 数秒~数分 | 中 | 低 | 1~10pips |
デイトレード | 数十分~数時間 | 高 | 中 | 10~100pips |
スイングトレード | 数日 | 高 | 高 | 10~300pips |
ポジショントレード | 数週間以上 | 中 | 中 | 100pips~ |
もちろん、必ずしもスキャルピングトレードが1番優れているトレード手法とは言いません。
それぞれの手法にはそれぞれの良さや向き不向きがあり、自分にあったトレード手法を選ぶのがベストです。
また、どれか1つに絞る必要もなく口座やポジションごとに使い分けているトレーダーが多いです。
ではどんなトレーダーにスキャルピングが向いているのか?
スキャルピング手法の特徴をもう少し掘り下げていきましょう。
スキャルピングのメリット
スキャルピング手法のメリットは次の6つです。
- 経験や知識がなくても問題なし
- 相場急変の影響を受けにくい
- 塩漬けリスクが少ない
- 精神的に楽なトレードができる
- トレードの上達速度がはやい
- 毎日利益が期待できる
経験や知識がなくても問題なし
スキャルピングのトレード根拠はチャートだけでOKです。
長くとも数分後の値動きで損益が確定するため、世界情勢や金利動向など世界経済が為替にあたえる影響などの知識が必要ありません。
また、通貨ペアごとの値動きの特性など経験則に基づくトレード判断ができなくても大丈夫です。
この記事の後半でご紹介するような、どの通貨ペアにも通用するスキャルピング手法を1つでも知っていれば、勘に頼らない根拠のあるトレードができます。
相場急変の影響を受けにくい
スキャルピングは数秒~数分の超短期トレードのため突発的なニュースによる相場急変の影響を受けにくいです。
また、ポジション保有中は常にチャートを見ているため想定外の値動きがあってもすぐに対応できます。
塩漬けリスクが少ない
塩漬けリスクの回避。
これは特にデイトレード以上のトレード手法で苦戦した方が、スキャルピングに対して感じる大きなメリットの1つです。
FXにおける塩漬けとは含み損の状態で精神的に損切りができなくなり、いずれプラスに転換するだろうと思い込んでポジションを放置してしまう状態のことです。
私も塩漬けの経験がありますが、経験上このポジションは結局帰らぬものになることが多いです。
スキャルピングなら長くとも数分で決済することを決めておけば根拠なくポジションを放置する心配もありません。
精神的に楽なトレードができる
塩漬け状態じゃなくともポジションを保有している間は気が気じゃない方も多いでしょう。
仕事中に何度もチャートを開いてしまい仕事に集中できない方も多いのではないでしょうか。
スキャルピングならチャートから目を離して他のことをする状態にならないため、精神的にも楽なトレードができます。
トレードの上達速度がはやい
スキャルピングは毎日数回~数十回以上トレードするため、上達速度がはやいです。
トレード根拠がチャートだけのためテクニカル分析だけ極めれば安定して勝てるようになります。
デイトレード以上の長さのトレードより考慮する要素が少なく、チャートに一点集中できるのがポイントです。
毎日利益が期待できる
スキャルピングトレードは長くとも数分のうちに決済し短時間で損益が確定します。
短いスパンで資金が変動するため、トレードによってお金が増減している感覚を高頻度で味わいたい方に好まれるトレードスタイルです。
数日間ポジションを保有した結果、損失が確定して精神的にも資金的にも大きなダメージを受けるなんてことが避けられます。
スキャルピングのデメリット
反対にスキャルピング手法のデメリットとなり得るのは次の4つです。
- 1トレードあたりの利幅が小さい
- 値動き予想の難易度が高い
- 売買のたびにコストがかかる
- スキャルピング禁止の業者がある
1トレードあたりの利幅が小さい
スキャルピングは1~10pipsの小さな値幅を着実に稼いでいくFX手法です。
このため1トレードあたりの利益金額はあまり大きくなく、物足りなく感じる方もいるかもしれません。
小さな利益をコツコツと積み上げられる方に向いているトレード手法と言えます。
1トレードあたりの利益金額を増やすには、最大レバレッジを500倍以上かけられる海外FX業者を利用する手もあります。
値動き予想の難易度が高い
スキャルピングはデイトレードより値動きが読みにくいとの声もあります。
1時間足や日足などの上位足チャートよりも、スキャルピングで表示する1分足や5分足チャートはトレンドがブレイクしやすいためです。
出典:TradingViewUSDJPY
また、ブレイクしたと見せかけて再度トレンドに値を戻すケースもよくあります。
少なくとも1時間足で値動きの方向性を確認した上で15分足→5分足→1分足とチャートを確認。
大きな値動きの流れに逆らわずにエントリーすれば、トレンドのブレイクを想定外の利益チャンスにできます。
売買のたびにコストがかかる
FXの特性として1トレード毎にスプレッドが発生します。
スプレッドとは簡単に言えばトレードのたびにかかるコストのようなもの。
何度も細かくトレードを繰り返すスキャルピングはその分コストも膨れやすいです。
FX会社によってスプレッドの数値が大きく異なるため、なるべくスプレッドが狭い業者を使う方が最終的な利益を大きくできます。
スキャルピング禁止の業者がある
そもそもスキャルピング手法自体を禁止している業者もあります。
トレードする回数が多くなるため、FX業者の用意しているサーバーに負荷がかかり提供するサービスに悪影響が出るからです。
スキャルピングをする際には元々サーバーが強く、スキャルピングを禁止または制限していない会社を選ぶ必要があります。
スキャルピングにおすすめのFX会社
スキャルピングにおすすめのFX会社の条件は以下の4つです。
- スキャルピングが禁止されていない
- スプレッドが狭い(コストが安い)
- 約定力が高い(≒サーバーが強い)
- 最大レバレッジが高い
これらの条件に合致するFX業者を下表にまとめました。
比較項目 | TITAN FX (Zeroブレード口座) |
XM Trading (Zero口座) |
AXIORY (ナノスプレッド口座) |
---|---|---|---|
スキャルピング可否 | 可 | 可 | 可 |
コスト(ドル円) | 1.03pips | 1.1pips | 1.0pips |
約定力 | 業界トップレベル | 業界トップレベル | 業界トップレベル |
最大レバレッジ | 500倍 | 500倍 | 400倍 |
初回入金額 | 2万円 | 1万円 | 2万円 |
※コスト=スプレッド+取引手数料
国内FX業者は最大25倍までしかレバレッジがかけられないのに対して、海外FX業者は500倍以上のレバレッジでスキャルピングが可能。
1~10pips程度の小さな値幅でも、高いレバレッジをかければ期待以上の利益を積み上げられます。
詳しくは「海外FXスキャルピングのおすすめ業者 9項目で比較」をご覧ください。
1分足と5分足チャートのスキャルピング手法
スキャルピングトレードは平行線とトレンドラインの2種類の線を引けば、誰でも勝率の高いエントリーポイントが見えるようになります。
平行線を引く
まずは1時間足チャートを表示させ、現在価格の近くに平行線を引いていきます。
出典:TradingViewUSDJPY
平行線は過去のローソク足の実体やひげの先端が最低3つ重なるポイントを繋ぐことで簡単に引けます。
2,3本引ければ十分です。
最後に平行線の価格にタッチしたのは一番下のサポートラインなので、現在は上昇方向に値動きしている?と予想ができます。
トレンドラインを引く
次に15分足チャート上にトレンドラインを引いていきます。
こちらも現在価格の近くで斜めのライン上に重なるローソク足の実体やひげを繋ぎます。
出典:TradingViewUSDJPY
1本トレンドラインが引けたら、そのラインを「複製(コピー)」して同じ角度のラインを作り、ドラッグして他にもローソク足がぶつかるポイントがないか見ていきます。
上位足の1時間足で上昇の方向性が読み取れたため、15分足チャートで描いた下落のトレンドラインを上方向にブレイクするのではないかと仮説が立てられます。
トレンドブレイクを待つ
最後に5分足チャートでエントリーのタイミングを見極めます。
エントリーのタイミングは一度トレンドブレイクしてから再度トレンドラインの価格まで値を戻した時です。
出典:TradingViewUSDJPY
例えば今回の場合は以下の流れになります。
①上方向にブレイク
②トレンドラインまで下落
③ここでロング(買い)
④反発を待つ
(⑤仮にローソク足の実体で再度トレンドに戻っていったら損切り)
結果的に予想通りトレンドラインで反発し、10pips以上の利益を取ることができました。
出典:TradingViewUSDJPY
トレンドブレイク後の値戻しを使ったスキャルピング手法はどの通貨ペアでもロング・ショートどちらでも有効です。
また、5分足だけじゃなく1分足チャートでも機能します。
出典:TradingViewXAUUSD
是非実践して高い勝率でスキャルピングし、着実に利益を積み重ねてください。
スキャルピングで稼ぐコツ
手法とは別にスキャルピングで稼ぎやすい状況を整えるためにできることを3つお伝えします。
- スプレッドの狭い業者を選ぶ
- スキャルピング向きの通貨ペアを選ぶ
- トレード環境を整える
スプレッドの狭い業者を選ぶ
まずはスプレッドが狭く、スキャルピングで稼ぎやすい業者の口座を使うことです。
業者によって1pip以上スプレッドの差が開くこともあります。
仮に5pipsの利益を狙う場合、スプレッドが1pip不利な条件でトレードしたら本来の利益の20%分をコストで費やすことに…。
もともと小幅の利益を積み重ねる手法であるスキャルピングで効率よく稼ぎたいならスプレッドの狭い業者を選びましょう。
スキャルピング向きの通貨ペアを選ぶ
スキャルピングではトレードする通貨ペアも稼ぎやすさに影響する大事な要素です。
スキャルピング向きの通貨ペアはボラティリティが低い順に次の3つ。
- ドル円(USDJPY)
- ポンド円(GBPJPY)
- ゴールド(XAUUSD)
ドル円はボラティリティが比較的低く値動きが安定しているため、トレンドラインが機能しやすいと言われています。
その分スキャルピングの目安値幅となる1~10pipsを稼ぐまでにかかる時間は長めです。
日中帯は特にボラティリティが低く短期で利益を狙うのが難しいため、スキャルピングをするなら米国市場が開いている22時~26時あたりの時間を使いましょう。
ゴールドはボラティリティが高く値動きが激しいため、数秒~数十秒で狙った値幅を取ることができます。
その分想定外の動きをしやすいため、利確損切りの判断を迅速に行いましょう。
まずはそれぞれの通貨を少額でトレードしてみて、自分に合うペアを選ぶのも有効です。
トレード環境を整える
スキャルピングトレードをするならパソコンがあった方が有利です。
スマホでもトレードはできますが、トレンドラインや平行線を正確に引くにはPCがベストです。
また、チャートは見やすいチャートを使うのをおすすめします。
TradingViewという無料チャートソフトは見やすい上に機能も充実しているため、初心者~上級者までに愛用されています。
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