株価500円以下で買え、大きなリターンを期待できる「低位株」。
2020年の10倍株の1つ、クレアホールディングス(1757)も6月頭には1株20円だった超低位株でした。
大化け株に限らず、東証一部上場ながら安く買える低位株や高配当の低位株など
目指す利益率ごとにおすすめする「低位株のスクリーニング条件」を解説します。
あわせて2020年狙い目の低位株も「コロナ・バイオ・5G/IoT」のテーマ別に紹介。
低位株のスクリーニング方法をマスターして、投資家の夢「資産倍増」を実現できるようにしましょう。
目次
低位株のスクリーニング条件と探し方3つ
ここでは、目指す利益率別に下記3つの低位株スクリーニングパターンについて解説します。
あなたが低位株をスクリーニングする、その目的はなんでしょうか?
- 株価大化けを狙った低位株のスクリーニング
- 東証一部の優良割安低位株を狙ったスクリーニング
- 高配当狙いの低位株スクリーニング
⇒利益率1,000%、株価数倍の大穴狙い
⇒利益率数十%~数百%狙い
⇒配当金の年間利回り5%以上狙い
同じ低位株スクリーニングの中でも、目指す利益率によって銘柄を絞り込む条件が異なります。
大化け狙いの低位株スクリーニング条件
実は過去に株価数倍に化けた銘柄の多くが株価500円以下の低位株でした。
過去の大化け銘柄を分析した結果、何倍もの株価上昇が期待できる低位株のスクリーニング条件は下記の5つ。
- 新興市場(東証2、JQ、マザーズ)、地方市場(札証、名証、福証)
- 情報・通信業、医薬品業、小売業(建設業)
- 株価500円以下
- 時価総額300億円以下
- 浮動株数1,500万株以下
⇒新興市場や地方市場の銘柄は株の流動性が低く、1つのきっかけで株価が上昇しやすい。過去の大化け株の多くも新興市場から誕生。
⇒過去の大化け株は上記の業種に多い。
特に
・情報・通信業は注目度の高い「AI・IoT・5G」
・医薬品業は「新薬開発」
・小売業は「急速な多店舗展開や時代に即したサービス展開」
はねらい目。
⇒今後の成長余地が大きい。また、最低購入金額のハードルが低いことから、注目されると買いが集まりやすい。
⇒今後の成長余地が大きい。株価の変動が激しく、1つの材料で急騰しやすい。
(目安:発行済み株数5,000万株程度以下 × 浮動株比率30%程度以下)
⇒市場で取引される株数が少ないと、株の希少性が高く株価が急騰しやすい。
- スクリーニングのステップ1~4番
- スクリーニングのステップ5番
1~4番の「市場、業種、株価、時価総額」は銘柄スクリーニングサイトで条件指定して検索することができます。
※左端のチェックボックスにチェックを入れることで入力が可能。右端のチェックボックスにチェックを入れることで抽出結果に数値を表示。
1~4番のスクリーニングで抽出された銘柄の浮動株数を確認します。
浮動株数は、「発行済み株数×浮動株比率」で計算。
発行済み株数はYahoo!ファイナンスなどの株式情報サイトで確認、浮動株比率(浮動株数)は四季報や浮動株比率検索フォームで確認できます。
※浮動株比率検索フォームは最新の情報ではない可能性があります。
これらの条件に当てはめることで、低位株から株価数倍に化ける可能性の高い銘柄に絞ることができます。
この他、テンバガーのスクリーニングに特化した抽出条件もあります。
次に株価10倍を遂げる銘柄を絞り込みたい方はそちらをご覧ください。
2020年最新大化け株スクリーニング事例
2020年の大化け株、クレアホールディングス(1757)を例に挙げます。
上記の条件の通り、スクリーニングをかけると
抽出された銘柄のなかにクレアホールディングスが出ています。
浮動株数は約445万株。
(発行済み株数約1億7千8百万株 × 浮動株比率2.5%)
発行済み株数は目安の5,000万株を大幅に超えてしまっていますが、浮動株数は1,500万株以下ですので大化け株の条件と合致します。
クレアホールディングスは業績が振るわず、株価も底値を這うような形で推移していました。
ところが6/3、あるIRを公表します。
「子会社が新型コロナ対策のダチョウ抗体配合スプレーを発売開始。」
このIRを受け、株価は窓を開けて急騰。一気に市場の注目を集めました。
右肩上がりで伸長を続け、約1か月半で株価は10倍を記録しています。
さらに精度を上げるなら
株価数倍になる低位株のスクリーニングで、さらに精度を上げるには「上場から3年以内」の銘柄に絞るのが効果的です。
過去の大化け株を分析した結果、上場から3年以内の銘柄の比率が高いことが分かっています。
ただし、スクリーニングサイトによっては上場年数で抽出できないものもあります。
複数のサイトを組み合わせ、それぞれのスクリーニング結果を照らし合わせることでより効果的なスクリーニングが期待できます。
東証一部の優良低位株スクリーニング
東証一部の低位株をスクリーニングして、本来の企業価値よりも現在株価が割安な銘柄を掘り起こすことができます。
スクリーニング条件は以下の7つ。
- 東証一部
- 株価500円以下
- 時価総額500億円以下
- PER10倍以下
- PBR1倍以下
- 売上高成長率10%以上
- 営業増益率10%以上
⇒東証一部の銘柄に絞る。
⇒株価500円以下の低位株に絞る。
⇒東証一部銘柄で時価総額500億円以下の企業は比較的小規模。今後の成長余地が大きいと考えられる。
⇒PERは株の割安性を表す。「1株あたりの純利益に対して株価が何倍か」で計算される。
10倍以下の場合割安と考えられる。
⇒PBRは株の割安性を表す。「1株当たりの純資産に対して株価が何倍か」で計算される。
1倍以下の場合割安と考えられる。
⇒業績が伸びている企業を抽出できる。
特に営業増益率は企業の本業で利益が伸びているかを表す。
※「以上」「以下」の混同に注意。
上記のスクリーニング条件で絞ると「一部上場の低位株で、割安かつ業績成長中の有望銘柄」を抽出できます。
高配当狙いのスクリーニング方法
最後に、高配当ながら安く買える低位株をスクリーニングする方法を解説します。
高配当低位株のスクリーニング条件は下記の3つ。
- 株価500円以下
- 配当利回り5%以上
- 自己資本比率40%以上
⇒低位株に絞る。
⇒配当利回りは、1株あたりの株価に対して受け取れる配当金額の割合。
配当利回りが高いほど投資した金額に対して受け取れる配当金が多くなる。
⇒自己資本比率が高いほど投資のリスクが少なくなる。
配当利回りが良くても自己資本比率が低いと倒産リスクが高く危険。
各項目はスクリーニングサイトで抽出可能です。
単元株数が100株の場合、5万円以下から買えてより多くの配当金がもらえる銘柄を抽出できます。
高配当低位株の収入例
配当利回り:5%
株価:500円
購入株数:100株
約定金額:5万円
⇒年間配当収入:2,500円
銀行預金金利はどんなに高くても0.2%程度なので、配当利回り5%だと約25倍の収入。
上記の条件でスクリーニングした企業でもコロナウィルスの影響により、配当金予想が0円に変更されている企業もあります。
スクリーニングとあわせて四季報や企業IRページで「配当金額予想」を確認しましょう。
テーマ別低位株のおすすめ一覧2020
記事冒頭でご紹介した大化け低位株の条件通りにスクリーニングしました。
さらに事業内容や業績等を加味して全5銘柄のおすすめを厳選しています。
コロナ関連(テレワーク)の低位株一覧
コロナ関連低位株のおすすめ銘柄は、コロナウィルス蔓延によって世の中の働き方が変革した結果注目されている「テレワーク」関連の有望銘柄をご紹介します。
ジャパンシステム(9758)JQ 465円(7/9終値)
- 時価総額:110億円
- 発行済み株数:2,605万
- 浮動株比率:14.0%
⇒浮動株数:364万7千株
テレワーク向けのセキュリティサービスや自治体支援ソフト、RPAソフトなどの事業を展開。
また、マイナンバー関連銘柄本命のITbookと業務提携中。
同社とともにマイナンバー対応支援サービスを提供しています。
マイナンバー関連事業は国策銘柄として高く注目されています。
今後さらにマイナンバーの活用が進むと、大きく株価上昇する可能性が高い銘柄だと言えます。
fonfun(2323)JQ 376円(7/9終値)
- 時価総額:12.2億円
- 発行済み株数:338万
- 浮動株比率:22.3%
⇒浮動株数:753,740株
fonfunはテレワークには欠かせない「リモートデスクトップ」やセキュリティ、スマホのショートメッセージ広告などの事業を展開中。
新型コロナの第二波やテレワークを基本とする会社が増えればビジネスチャンスが拡大します。
業績も好調で2020年3月期に黒字転換し、増収増益。
四季報2020年第3号によると、21年3月期、22年3月期ともに増収増益の見通しが立てられています。
現在の時価総額は12億円とまだまだ企業規模の小さい会社で、今後の企業拡大に期待が持てます。
発行済み株数も338万株と少数で、一度注目が集まれば急騰の可能性も多いにあります。
アプリックス(3727) 317円(7/9終値)
- 時価総額:54億円
- 発行済み株数:2214万
- 浮動株比率:31.2%
⇒浮動株数:690万7680株
アプリックスはテレワークで契約者急増中のモバイルWiFi事業が好調な会社です。
近年赤字が続いていましたが、19年12月決算で大幅な赤字縮小。
その後モバイルWiFi事業の活躍で黒字化の見通し。
IoT事業製品を東京ガス子会社と共同開発するなど、注目産業にも注力。
バイオ関連の低位株一覧
バイオ関連の低位株でおすすめするのは、医薬品などの開発を手掛ける有望銘柄です。
シンバイオ(4582)ジャスダック 448円(7/30終値)
- 時価総額:151億円
- 発行済み株数:3126万8千株
- 浮動株比率:46.9%
⇒浮動株数:約1466万株
シンバイオはがんや血液領域で新薬の開発に取り組んでいる企業です。
2020年まで赤字が拡大を続けていますが、2021年予想では一転黒字化。
自己資本比率が高いため、倒産のリスクが少ないのもポイントです。
予想通り黒字化に成功すれば大きく株価が跳ねることが予想されます。
5G・IoT関連の低位株一覧
5G・IoT関連の低位株では、5G・IoT分野で将来性あるサービスを提供する有望銘柄をご紹介します。
YE DIGITAL(2354)東証二部 499円(7/30終値)
- 時価総額:107億円
- 発行済み株数:1,813万
- 浮動株比率:23.7%
⇒浮動株数:429万6810株
YE DIGITALは東証一部上場の安川電機(6506)の子会社です。
IoT、AI、クラウドなどのサービスを提供しており、他社との共同開発にも積極的です。
注目したいのは好調に推移している業績で、営業利益と経常利益は直近3年間にわたって拡大中。
今後の株価上昇に期待が持てます。
低位株のスクリーニングに使用したサイト一覧
低位株をスクリーニング
⇒「TRADER’S WEB」
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・業種
・株価
・時価総額
・PBR・PER
・売上高成長率
・経常増益率
上場年数でスクリーニングが可能
⇒バフェット・コード
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