テクニカル分析用のチャートを見ていると、多くのサイトではデフォルトがローソク足チャートになっています。
しかし、実はチャートにはローソク足のほかにも「ラインチャート」や「平均足チャート」があります。
その中でもこの記事では、「ラインチャート」の見方や勝てる投資手法について解説していきます。
ただし、ラインチャートのみでの投資判断は難しく、合わせて活用すべきローソク足チャートとの組み合わせ方についても実際のチャートを用いてレクチャーしていきます。
株の買い時や売り時の力強い判断材料になるため、しっかりと使い方を学んで実践で活かしてください。
目次
ラインチャートとは
引用元:Yahoo!ファイナンス「日経平均株価」より
ラインチャートとは、上の図のように終値を繋げて引いた1本の線できたチャートのことです。
ローソク足チャートとは異なり、始値や底値、高値の表示はありません。
ラインチャートの見方
ラインチャートを活用することで、銘柄ごとのトレンドが非常にわかりやすくなります。
終値だけを繋げたラインチャートは、純粋に「前日と比べて株価がいくら動いたのか」のみを表しているチャートなので、株価の推移をシンプルに読み取ることが出来ます。
Yahoo!ファイナンスなどでチャートを見るとデフォルトの設定では、ローソク足チャートで表示されているため、設定でラインチャートを選択する必要があります。
ラインチャートを使った勝てる投資手法
ラインチャートはトレンドを読むことに適したシンプルなチャートです。
ラインチャートを活用して株の上昇トレンド、下落トレンドを見つけましょう。
例えば、モメンタム投資と呼ばれるトレンドの勢いに乗っかる投資手法では、利用するためのトレンドを見つけることが必要です。
ラインチャートを使えば終値以外の数値やチャートに惑わされず、株価の推移を見定めることが出来ます。
ラインチャートのみでの判断は難しい
ただし、ラインチャートのみで投資判断を行うのは困難です。
というのも、ローソク足チャートを使えば相場の転換点などを分析することが出来ますが、ラインチャートではそれが出来ないからです。
例えば、こちらのラインチャートを見てみましょう。
引用元:Yahoo!ファイナンス「日本リーテック」より
チャートが右肩上がりに進んでいけば上昇トレンドであることは分かりますが、トレンドに入る前にそれを予測することは出来ません。
そして、いつトレンドが終わるのかの判断や売りのタイミングを見極めるのが難しいです。
では、同じタイミングのローソク足チャートを見てみましょう。
引用元:Yahoo!ファイナンス「日本リーテック」より
上昇トレンドに入る前に下ヒゲが頻出していることが分かります。
下髭の頻出で、売りの勢力が弱まり、上昇トレンドに突入することが予測できるのです。
このように、ラインチャートのみでの投資判断は難しく、ローソク足チャートなどとの組み合わせが必要です。
ラインチャートと他の分析要素を組み合わせよう
ラインチャートはシンプルで分かりやすいチャートですが、単体で投資判断ができるわけではありません。
あくまで株価がどのように推移しているのかの全体像を把握する用途で使う程度にとどめて、より本格的な分析をする場合はローソク足チャートやファンダメンタルズ分析を織り交ぜましょう。
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