現時点で最も良い銘柄に投資できるという新ケンミレ式次世代投資。
しかし新ケンミレ式次世代投資の目立った評判はなく、儲けられる環境を作ったという新ケンミレのAI投資ソフトは「初心者には扱えない」という声も。
個人投資家のサポートをするはずのAI投資ソフトが受け入れられていないのはどうしてか。探っていくとソフトを使いこなす難しさが原因であることがわかりました。
目次
新ケンミレ式次世代投資のAIソフトはほぼ評判なし
新ケンミレ式次世代投資の評判を調べると、AIソフトに関するものはほとんど見当たりません。
出てくるのは無料コンテンツを利用しているユーザーの声ばかりです。
新ケンミレ式次世代投資の評判
新ケンミレ式次世代投資の評判を見ると無料コンテンツに関する声が多く見受けられます。
引用元:Twitter@kabu_asukaより
引用元:Twitter@iketeruyuyuより
引用元:Twitter@kabu_asukaより
引用元:Twitter@akinahara29より
特に、下記の3つの無料サービスはよく利用されている様子。
- 社長森田氏のレポート「新ケンミレ・アイ」
- スクリーニング機能を備えた「知りたいランキング」
- 便利なチャート機能
後ほどそれぞれの特徴について分析していきます。
と、その前に新ケンミレ式次世代投資がどんなサイトか見ていきましょう。
社長の投資経験が詰まったサイト
新ケンミレ式次世代投資は、運営会社KEN&BRAINS株式会社 社長の森田謙一氏の長年の投資経験が詰め込まれたサイトです。
元々森田氏は株を始めて1年目、2年目と2年連続で年利77%を叩き出した凄腕の投資家。
その後投資教育や自身の投資手法のソフト化という目的から「ケンミレ」というサイトを立ち上げます。
「ケンミレ」→「グッドイシュー」→「ケンミレ株式情報」とサイト名が2度変更されたのち、現在の「新ケンミレ式次世代投資」に。
1984年から株の研究を始め、時代に沿って提唱する投資手法を変化させており、サイト名の変更もそのタイミングで行われているのでしょう。
株式初心者が株用語について学べるページもあり、無料の株教育コンテンツとしては充実したサイトです。
サイトで提供されているコンテンツのほとんどが森田氏の投資研究で編み出された理論に基づいています。
新ケンミレ・アイは社長の相場観
無料レポートの「新ケンミレ・アイ」では森田氏の相場観を知ることが出来ます。
毎月6~7記事ほど更新され、内容は主に国内外の市場状況やサイト開発の進捗報告。
引用元:新ケンミレ・アイ「2020年12月のバックナンバー」より
コロナ相場下では、コロナ関連ニュースに基づいて森田氏が現在の相場をどう見ているのかに関するレポートが多くなりました。
コロナ相場は「一寸先は闇」で、投資家の多くが今後の市場動向に不安を抱えているのではないでしょうか。
そんな中、これまで何度も歴史的な暴落相場をリアルタイムで見てきた熟練投資家が、今後をどう見ているのか知れるのは相場観を養うにはもってこいです。
スクリーニング切り口がユニーク
新ケンミレ式次世代投資には株価ランキング機能があり、他の株情報サイトにはない独自の銘柄スクリーニングが可能です。
中でも「あったら知りたいランキング」は森田氏が独自の目線で開発したもの。
引用元:新ケンミレ式次世代投資「知りたいランキング」より
例えばランキング1位の「全値押しから1/3押しまでの押し目率ランキング」を見てみましょう。
押し目率とは直近の株価上昇幅に対して何%下落しているかを表した数値。
例えば直近で100円上昇した銘柄が、その後30円下落したら押し目率は30%です。
全値押しとは100円上昇後に100円下落すること、1/3押しは100円上昇後33円=33%下落することです。
長期的に上昇のトレンドを形成する銘柄は毎日連続で上昇せず、何度か下落=押し目を作りながら株価上昇していきます。
引用元:Yahoo!ファイナンス「ブイキューブ(3681)」より
DX銘柄として注目を集め、年内株価7.6倍を達成しているブイキューブ(3681)が分かりやすい例です。
理想としては押し目で買い、つぎの高値で売り。また次の押し目で買って、高値で売るを繰り返せば取れる利益を最大化できます。
この押し目にある銘柄を押し目率ごとに即抽出できるのが「全値押しから1/3押しまでの押し目率ランキング」です。
引用元:新ケンミレ式次世代投資「全値押しから1/3押しまでの押し目率ランキング」より
その他、各「知りたいランキング」にはそれぞれ活用方法の説明があるため、初心者でも扱えます。
チャートは独自の機能を多数搭載
新ケンミレ式次世代投資はチャートにも独自機能が多数あります。
①簡単に押し目ラインを引ける
②「あったら知りたいランキング」関連数値を表示
③1年以上前のチャートも表示可能
引用元:新ケンミレチャート「ブイキューブ(3681)」より
有名投資家のウルフ村田氏もケンミレのチャートを利用。
引用元:Twitter@muratamika2021より
彼女のフォロワーからも使いやすいとの声が集まっています。
引用元:Twitter@okojyo_takより
引用元:Twitter@kanshinkabuloveより
株式チャートはどのサイトでもあまり差別化されていませんが、チャートにもこだわりを持たせているのは森田氏らしいポイントです。
新ケンミレ有料会員は募集停止中
2020年12月7日現在、新ケンミレ有料会員は募集を停止しています。
新ケンミレ・アイによると、森田氏がいなくなっても機能する会員サイトの開発を進めており、2020年10月頃の完成を見越していたものの、新型コロナの流行によって相場が大きく変容したため、再度調整が必要になっているとのこと。
12月6日夜に新サイトをリリースとの情報もありましたが、12月7日現在では特にアクセス情報は確認できていません。
現時点では有料サービスを利用することが出来ませんが、有料会員になるとどんなサービスが利用できるのか見ていきましょう。
有料AIソフトは難易度高い
新ケンミレ有料会員が使えるAIソフトは扱うのが難しいです。
「銘柄抽出」「買いタイミング判断」「株価判断」など株の売買過程の各ステップごとに使うソフトが分かれており、使いこなせないとAIソフトの価値が体現できません。
新サイトでは、約60のソフトを提供するとの情報も新ケンミレ・アイから読み取れます。
かつて有料会員サービスを利用していたユーザーからは下図のような声が。
引用元:ヤフー知恵袋より
熟練投資家で株の研究歴が長い森田氏が開発しているソフトたちです。
使いこなせれば確かに勝てる投資家になれるかもしれません。
しかし、投資歴やスキル、経験に依らず使えば勝てるようになるのがAIソフトの利点だと私は考えています。
その点、下記のようなスタンスのサービスは利用者を選びます。
「新ケンミレの会員が儲けられる環境は作りました。あとは、儲けるためのアクションを会員の方がどこまでするかに掛かっています。」引用元:新ケンミレ式次世代投資「新ケンミレの投資手法」より
新ケンミレ有料会員は提供される数多くのソフトを使いこなせる投資上級者向けのサービスです。
また、買うタイミングを判断するソフトはリスクの高い手法に基づいていました。
有料AIソフトの投資法が危険
新ケンミレ有料会員が使えるソフトは、「政治経済要因を100%無視」しており、リスクが高いです。
外部要因は森田氏が意図的に排除してプログラムしているとのこと。
しかし、同ページで森田氏は下記のように述べています。
「何故、(森田氏は)2年とも77%の利益率を得られたのか?
第一に、株式市場が大きく下ったときしか買わない
…
第四に、色々なテクニカル指標で買いタイミングを探し、政治と経済の動きを加味して買いタイミング決めていた」引用元:新ケンミレ式次世代投資「新ケンミレの投資手法」より
政治経済要因を加味して投資をしたからこそ、高い利益率を記録できたことを明記しています。
にもかかわらず、新ケンミレで提供するソフトの投資手法は「外部要因を100%無視」。
この結果が以下の通り。散々な結果です。
「2009年から新ケンミレの投資ソフトは勝率80%以上でなければ提供しないようにしています。しかし、どういうわけか、負ける20%の銘柄を買う投資家が多いという結果になりました。」引用元:新ケンミレ式次世代投資「新ケンミレの投資手法」より
特に2020年、上場銘柄の大多数が新型コロナウィルスの大流行によって良くも悪くも株価を急変動させています。
むしろ外部要因を無視して株を買う方が難しい相場だったのではないでしょうか。
新型コロナの流行で、ウォーレン・バフェットが保有していた米航空株を全て売却したニュースも記憶に新しいですよね。
株価を動かすのは市場の多数決。上がると思って買う投資家、下がると思って売る投資家のパワーが強い方に株価が動きます。
投資家たちの思惑に大きく影響するのが国内外の政治・経済です。
外部要因を無視して株の売買をするのは、リスキーそのものです。
新ケンミレ式次世代投資と他の株AIソフトの比較
株の世界には新ケンミレ以外にも多くのAI活用サービスがあります。
当サイトで過去に機能分析を行ったAIソフト3つと新ケンミレを比較しました。
同じAI活用ソフトでも、それぞれ機能やAIアルゴリズムが異なるのがおもしろいところです。
投資タイプにより気になるソフトも違うでしょう。
詳しく知りたいサービスがあれば、次章から詳細記事を覗いてみてください。
新ケンミレ式次世代投資のAIソフトは使いづらい
新ケンミレ式次世代投資は評判から分かる通り、AIソフトが使いづらいサービスでした。
ソフトが多数に分かれていて使いこなすのが難しいことや、投資手法がハイリスクであることが原因です。
新ケンミレ以外にもAIを活用した株ソフトは豊富。
今回比較した株のAIソフトで気になるものがあれば、それぞれ下記のリンクから詳細記事を読んでみてください。
▶投資の森
▶FISCO AI
▶FOLIO ROBO PRO
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