投資の森の有料プラン「投資の森プレミアム」の評判はゼロ。
見つかるのは無料情報を参考にしている投資家の声ばかりです。
無料情報が優れていれば有料プランを利用してみようと思う投資家もいるはずなのに、一体なぜ…?
その理由を探ると、投資の森は無料情報だけで充分投資に役立つサイトであり、むしろ無料情報の方が優れているという結論に。
それぞれの機能の分析から、投資の森があなたに適したサービスか判断してみてください。
目次
投資の森は無料で活用がおすすめ
投資の森は無料情報の評判が高いものの、有料プラン「投資の森プレミアム」に関する声は見当たりません。
その理由を分析すると、無料情報だけで充分活用できるサービスだからという結論に至りました。
むしろ無料の日経平均AI予想の方が優れているかもしれません…
有料プランの評判がゼロ
投資の森を参考にしているユーザーは数多くいるものの、有料プランを利用しているという評判は見つかりません。
引用元:Twitter@kentinudonより
引用元:Twitter@KablogFより
引用元:Twitter@pokekongameより
引用元:Twitter@syaketwinsoul30より
特に、無料で見られる「日銀ETF買い入れ予想」をもとに日経平均の騰落を読む投資家が多く見られます。
しかし、有料プランの「投資の森プレミアム」を利用しているユーザーは見つからず。
無料で優れたサービスなら、有料版も検討しようというユーザーは多そうですが、なぜでしょうか。
的中率は無料も有料も同じ
投資の森の日経平均予想の的中率は無料も有料プランも同じです。
2020年11月現在、直近12ヶ月の投資の森プレミアムの的中率は75%。
引用元:投資の森「今月のAI予想」より
一方、無料情報の的中率は77%です。
引用元:投資の森「2020年 日経平均予想勝敗一覧」より
どちらも約8割の高い的中実績を誇ります。
無料だからと言って的中率が低いわけではなく、有料だから的中率が高いわけでもありませんでした。
AIアルゴリズムは無料版に軍配
日経平均を予想するAIアルゴリズムは有料版より無料版の方が精度が高そうです。
それぞれのプランのアルゴリズムは以下の通り。
無料予想
日経平均先物/NYダウ/ドル円/石油先物(WTI)/上海総合指数(CSI300)など日経平均に関連する指数の動きとそれぞれの影響度合いから算出。
有料プラン
過去の日経平均株価30年分のチャートデータをもとに、現在のチャート形状と類似する過去チャートを分析、次月の値動きを予測。
日本の株式市場は国内の経済動向だけでなく、外国、特にアメリカの市場から強く影響を受けるため無料情報のアルゴリズムは有効です。
また、無料予想は毎日算出されるため、突然の相場変動にも対応しやすいという特徴があります。
一方、有料版はあくまでチャートの形を分析しているため、日経平均以外がどういう値動きをしているかは見ていません。
月ごとの予想のため、急な相場変化には対応できないのも事実です。
月の途中で、類似していると分析されていたチャート形状とは異なる値動きをする出来事が起きたら…
想定の範囲を出るため予想も効果を失くしてしまいます。
チャート形状だけで中期的な予想を出すアルゴリズムより、国内外の指数を分析して毎日予想を算出するほうが効果的です。
ここからは投資の森プレミアムが掲げる「3つのメリット」が有効なのか見ていきます。
有料月次予想より無料日次予想が重宝
プレミアムで月ごとの予想をもとに売買するより、日々の予想を基に複利運用で資産を拡大したほうが同じ期間に増やせる利益は大きいです。
プレミアムの特典1は1か月後の日経平均予想が見られること。
引用元:投資の森プレミアムより
しかし、1回の有料予想を受け取る間に、無料情報をもとに20営業日ほど売買が可能です。
実際に2020年10月に下記2パターンで投資した場合どれぐらいの利益差になるか検証してみましょう。
①無料予想をもとに毎日ETFを売買
②有料予想をもとに月初~月末までETFを保有し、月末にポジション解消
使うデータは投資の森で公開されている的中実績と日経平均の値動きです。
100万円を元手に投資を始めて、日経平均騰落率の分だけ資金が増減するものとします。
投資の森の日経平均予想が「当たり」の日は騰落率の分だけ資金増、「はずれ」の日は騰落率の分だけ資金減です。
10月中、無料情報をもとに日々売買した結果、1,077,117円まで資金がふくれる計算になります。
一方、10月の日経平均変動幅は0.9%。
つまり10月の有料予想「下落」をもとに、ベア型のETFを買った場合、得られるリターンは0.90%です。
100万円の資金は1,009,000円となり、9,000円しか利益が得られません。
無料の情報をもとに日々売買したほうが、短いスパンで複利運用が出来るため、資産が大きく増やすことが出来ます。
予想が早く見れる恩恵は限定的
プレミアム会員は、通常より早く日々の日経平均予想を見られますが、メリットは限定的です。
無料の日経予想は毎朝7時20分の公開。
プレミアム会員になると、朝6時30分に一般より早く予想を見ることが出来ます。
引用元:投資の森プレミアムより
しかし、通常より50分はやく予想が見られてどんなメリットがあるでしょうか。
為替や先物取引をする投資家以外は特にメリットが見当たらないのでは?
日本株や国内ETF目当ての投資家にとっては7時20分に予想が見られれば十分でしょう。
的中確率が見れる機能は不要
投資の森プレミアムでは、日々の日経予想の的中率を見られますが、この機能も不要です。
引用元:投資の森プレミアムより
投資の森の予想は無料でも有料でも約8割の的中率と高水準。
一定の期間ごとに変動はあれど、長期目線で見れば約8割程度の的中率に落ち着いていきます。
また、日々の予想的中率を算出しているのも同じくAI。
予想の的中率が当たる保証もありません。
そう考えると予想的中率の機能はあまり役立ちません。
投資の森プレミアムは不安定相場に弱い
投資の森プレミアムは、株価に大きな影響を与える出来事が頻発する不安定な相場では的中率が低くなります。
有料予想の2018年的中率は年間を通して16%。12か月のうち、予想が当たったのはたった2回のみです。
引用元:日経平均AI予想GROWIN実績一覧 日経平均予想より
なぜ年間で2回しか的中しなかったのか、その理由を分析すると「2018年の相場が非常に不安定で、相場の急激な変化に対応できなかった」ことが分かりました。
2018年には世界株安や米中摩擦の激化、米金利の急騰など相場に大きな影響を与える出来事が複数発生。
引用元:SmartChart PLUS「日経平均株価」より
株価は数か月スパンで大きく乱高下しました。
2018年末の日経電子版でも、「2018年の株式市場は記録ずくめの1年だった。」と取り上げられたほど。引用元:日経新聞「株式市場、記録ずくめの2018年 日経平均7年ぶり下落」より
投資の森プレミアムのAIアルゴリズムである「過去のチャート形状をもとした次月の株価予想」はほとんど”不可能”に近い相場だったと言えます。
では、コロナ相場のいまはどうでしょうか。
国内でもまだまだ新型コロナ感染者は増加傾向にあり、世界規模でコロナ関連ニュースに敏感に株価が反応します。
ワクチン関連や、GoTo事業、オリンピック、世界の政策金利などまだまだ不安定要素が多くあります。
そんな相場で投資の森プレミアムを利用するのは、2018年の二の舞になりそうで不安を感じてしまいます。
投資の森は無料情報で充分有益なサイト
投資の森の日経平均予想は、無料の情報が優秀。
有料プランよりもむしろ無料予想の方が的中率が高いこともあります。
AIアルゴリズムを分析してもその傾向は顕著。
投資の森は、「無料情報をいかに活用するか」を突き詰めた方が賢明です。
有料ながらも高パフォーマンスを期待できるサービスを探している方は、
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