日本が誇る資産億越えの有名投資家たち。
中には片道1時間の通勤をしながら億を稼いだ兼業投資家も。
初期資金も数十万円からと決して多い額とは言えません。
株にかける時間は1日10分程度。それでも億越えを叶えた秘密は彼らの投資手法にありました。
目次
投資で一躍有名になった日本人TOP7
投資ハックが選出した日本の有名投資家ランキングは以下の通り。
①BNF氏:推定資産数千億円
②五味大輔氏:資産250億円(兼業)
③cis氏:資産230億円
④片山晃氏:資産150億円
⑤テスタ氏:推定資産34億円
⑥かぶ1000氏:資産4億円
⑦弐億貯男氏:資産2億円(兼業)
数億、数百億もの資産を築いている凄腕投資家たち。
実はほとんどの投資家が数十万円の初期資金から株を始めています。
なぜ彼らは圧倒的な投資成績を実現できているのか。
株を始めた当時の状況などを掘り下げていくと、億越え投資家へのチャンスは身近なところにありそうです。
BNF氏:推定資産数千億円
日本の株式投資家で歴代最高の資産を築いているのでは?と推定されるのがジェイコム男ことBNF(小手川隆)氏。
2005年のジェイコム株誤発注事件で20億円を稼ぎ、一時多くのメディアで取りあげられました。
一見、運良く大金を手にした幸運なトレーダーのように見えますが、実は20億もの利益は掴むべくして掴んだチャンス。
当時の資産は既に80億円を超えている上、のちのインタビューで「いつもと変わらず冷静だった」と事件当日を振り返っています。
21歳の時に164万円から投資を始めてわずか2年で億トレーダーの仲間入りを果たしたBNF氏。
【資産推移】
2000年10月:164万円
2000年末:280万円
2001年:6100万円
2002年:1億円
2003年:2億7000万円
2004年:10億円
2005年:80億円
2006年:150億円
2007年:165億円
2008年:200億円、不動産投資を開始
2021年:数千億円?
その投資スキルを認められソフトバンクG会長の孫さんから個人資産運用の話を持ち掛けられ、それを断ったという伝説も。
2008年からは不動産投資にも進出し凄腕投資家としての腕を存分に発揮しています。
2019年以降個別銘柄の大株主として名前を見ることがなくなり、今も株式投資を続けているのか疑問視されています。
BNF氏が現在どんなことをしているのかは別記事で詳しく推察します。
▷BNF氏の投資手法「乖離率を用いた逆張りスイング→順張りスイング」
五味大輔氏:資産250億円
日本の株式投資家でBNF氏に次いで多額の資産を築いているのはハンドルネーム「GCN」こと五味大輔氏です。
五味氏が株式投資を始めたのはなんと中学生。親の影響から貯金の100万円を元手に株式投資の世界に飛び込みます。
そして大学在学中には60倍の6,000万円に。
当時、BNF氏や同じくジェイコム株で6億円の利益を出した伝説的トレーダーcis氏から刺激を受けていたと言います。
(cis氏は次にご紹介。)
そして2012年11月、資産1億円を達成。引用元:五味大輔氏ブログ「2012年10~11月」より
その後も資産の急拡大を続け2017年には250億円まで膨れ上がります。
【資産推移】
中学生:100万円
大学生:6,000万円
2012年:1億円
2013年:35億円
2015年:200億円
2017年:250億円
最も驚くべきは「五味氏は専業投資家ではない」ということ。会社員をしながら株式投資を行っています。
一切顔出しの取材等が見つからないのはこのためでしょう。
250億円もあれば働く必要がないように感じますが……
兼業ながら17社もの大株主である五味大輔氏。
株にかける時間は1日10分~20分という会社員ならではの投資手法の秘密は次章で詳しく解説します。
▷五味大輔氏の投資手法「中小型株への長期集中投資」
▷詳細記事:資産250億円投資家、五味大輔氏
▷Twitterアカウント:@virtualgcn
▷ブログ:「バーチャトレーダー」
cis氏:資産230億円
引用元:ダイヤモンドザイ「cisさんは、なぜ株で230億円もの資産を築けたのか?」より
BNF氏と同世代の伝説的トレーダーcis(森貴義)氏。
「一人の力で日経平均を動かせる男の投資哲学」という書籍で彼のことを知った方も少なくないでしょう。
いまや230億円もの資産を築いているcis氏ですが、初めからうまいトレードが出来たわけではありません。
株を始める前はパチンコで資産を作り、大学在学中には2,000万円を貯金。しかし競馬で大負けし、一気に資産を1,000万円まで減らします。
これがきっかけでギャンブルではなく「投資」で勝負することにしたと言います。
しかし株を始めて1年目に資産は約10分の1に。普通の人ならこの時点で退場を考えそうですが、cis氏はそうなりませんでした。
最低でも3年は続けようと考え、その後も継続。
【資産推移】
2000年21歳:1,000万円
2002年23歳:104万円
2003年24歳:6,000万円
2004年25歳:2億円
2005年26歳:29億円
2007年28歳:50億円
2008年29歳:55億円
2009年30歳:58億円
2015年36歳:200億円
2018年39歳:230億円
継続が功を奏し、100万円まで減っていた資産は翌年に約60倍の6,000万円まで急拡大。
きっかけは株のオフ会で出会った億トレーダーたちとの会話です。
億単位で勝っている人ほど、短期の値動きを追っていた。それで僕も短期トレードに変えました。引用元:ダイヤモンドザイ「cisさんは、なぜ株で230億円もの資産を築けたのか?」より
いかに投資手法が勝敗を分けるかが分かるエピソードですね。
手法を変えて大きく成功したcis氏のトレード手法も次章で詳しく解説します。
▷cis氏の投資手法「トレンドフォローの順張りトレード」
▷Twitterアカウント:@cissan_9984
▷書籍:「一人の力で日経平均を動かせる男の投資哲学」(Amazonリンク)
片山晃氏:資産150億円
引用元:日本經濟新聞「手本はゲイツ 資産140億円のカリスマが挑む社会貢献」より
4人目にご紹介するのはハンドルネーム「五月」こと片山晃氏です。
現在では資産150億円を超える凄腕の投資家ですが、株の元手はたった65万円。
【資産推移】
2005年5月23歳:資産65万円
2007年25歳:資産1,000万円
2009年27歳:資産5,000万円
2010年28歳:資産1億円
2012年30歳:資産12億円
2014年32歳:資産25億円
2016年34歳:資産130億円
2020年38歳:資産150億円
初期資金が少なくとも成長する銘柄を見極める力を身に付ければ億越えの投資家になれる可能性を示してくれています。
片山氏は現在上場株への投資の他、スタートアップへの投資や馬主、競走馬の生産など幅広い事業を手掛けています。
特にTwitterやブログではスタートアップ投資を行う上での視点が記されることがあり、株式投資での銘柄選びに役立つ情報満載です。
▷片山晃氏の投資手法「小型成長株への集中投資」
▷詳細記事:資産150億円投資家、片山晃氏
▷Twitterアカウント:@hakureifarm
▷ブログ「株と競馬と企業経営」
▷書籍:「勝つ投資 負けない投資」
テスタ氏:推定資産34億円
引用元:トウシル「人気ブロガー・テスタさん 前編:資産20億円!勝つデイトレーダーには理由がある!」より
近年株式投資系メディアに引っ張りだこの30億超え投資家テスタ氏。
2005年に800万円を元手に株式投資をスタートし、2021年1月時点で総利益45億円を稼ぎ出した敏腕トレーダーです。
【推定資産推移】
2005年:800万円
2006年:1,400万円
2007年:3,200万円
2008年:5,400万円
2009年:6,600万円
2010年:8,000万円
2011年:1億円
2012年:1.5億円
2013年:6億円
2014年:8億円
2015年:7億円
2016年:9億円
2017年:15億円
2018年:21億円
2019年:28億円
2020年:30億円
2021年(~2月):34億
※各年の利益収支から税金や生活費等25%をマイナスして計算。
引用元:テスタのブログ-目指せ利益45億(達成)「月別株損益」より
日本の有名投資家の中では珍しく、数秒~数分単位で売買を繰り返す「スキャルピング」を含むデイトレードで資産を急拡大してきたテスタ氏。
2017年程までは多い日で1日500回の売買を繰り返すこともあったとか。
その後は高配当株などの分散・中長期投資へ徐々にシフトしています。
最近では2021年2月からシーズン2が配信されているYouTubeチャンネル「松井証券 資産運用!学べるラブリー」に出演。
内容は株の基礎ながらおろそかにできない重要な思考やスキルについて。
また、テスタ氏のトーク力や普段の生活、トレードへの考え方も知ることができます。
芸人さんとの掛け合いが面白く、私もバラエティ感覚で楽しみながら閲覧しています。
▷テスタ氏の投資手法「スキャルピング(2005年~)」
▷テスタ氏の投資手法「高配当株・分散中長期投資(2017年~)」
▷Twitterアカウント:@tesuta001
▷ブログ「テスタのブログ-目指せ利益45億(達成)」
かぶ1000氏:資産4億円
引用元:Twitter@kabu1000より
2021年に自身初の単独著書を出版したかぶ1000氏。
「貯金40万円が株式投資で4億円 元手を1000倍に増やしたボクの投資術」
このタイトルからもわかる通り、かぶ1000氏は40万円の初期資金で株の世界へ。
1988年、当時中学2年生だったかぶ1000少年は満期になった郵便局の定額貯金を使い株を始めます。
2011年には1億円、2015年には3億円、2019年には累積利益が4億円を突破しました。
【想定収益】
1988年:40万円
1989年:300万円
1991年:1,500万円
2005年:3,000万円
2006年:3,900万円
2007年:4,200万円
2008年:3,600万円
2009年:5,000万円
2010年:7,000万円
2011年:1億円
2012年:1億3000万円
2013年:2億円
2014年:2億3000万円
2015年:3億円
2016年:3億5000万円
2017年:3億8000万円
2018年:3億9000万円
2019年:4億円
2020年:4億円
実は本記事でご紹介している投資家の中で、最も投資歴の長い投資家がかぶ1000氏。
緩やかな資産推移ながら投資歴33年の中で年間収支がマイナスになったのは、確認できる限りたった1度だけです。
負けない投資の重要性を教えてくれる投資家さんですね。
そんなかぶ1000氏の「資産バリュー株投資手法」は、銘柄の割安性を判断する計算式とともに次章で解説します。
▷かぶ1000氏の投資手法「資産割安株・ネットネット株投資」
▷詳細記事:貯金40万円から4億円、かぶ1000氏
▷Twitterアカウント:@kabu1000
▷LINEオープンチャット:「かぶ1000のまじめに株式投資を考える」
▷音声LIVE「かぶ1000のTwitCasting」
▷書籍:「貯金40万円が株式投資で4億円 元手を1000倍に増やしたボクの投資術」(Amazonリンク)
弐億貯男氏:資産2億円
弐億貯男(におくためお)氏は投資元本250万円からスタートし、2019年に2億円を達成した「兼業」投資家です。
片道1時間かけて通勤していたり、業務の兼ね合いから毎年15日以上の有給が消滅していたことも。
仕事が忙しくて帰宅が遅くなり、睡眠不足を休日に解消する日が続くこともありました。
それでも電車内やすきまの時間を使って株式投資を継続。
株式投資の目標はハンドルネームからもわかる通り、資産2億円の達成でした。
この理由はサラリーマンの生涯年収と言われる2億円を貯めて早期退職し、自由な暮らしをしたいとの思いから。
年利30%を稼げば18年で資産2億円に到達するとの計算で始めた株式投資。
【資産推移】
2002年:250万円
2003年:375万円
2004年:1005万円
2005年:1934万円
2006年:2661万円
2007年:2401万円
2008年:2567万円
2009年:2736万円
2010年:2975万円
2011年:3880万円
2012年:5532万円
2013年:7731万円
2014年:9182万円
2015年:1億330万円
2016年:1億1996万円
2017年:1億5752万円
2018年:1億8795万円
2019年:2億2449万円
2020年:2億3781万円
当初の計算通り約18年で2億円を達成しています。
他の有名投資家とは異なり、1年で何十倍も資産が急拡大することはありませんでした。
それでも着実に年利数十%を積み重ねた結果の2億円達成。
長期の目標を立てた上で短期、中期の達成目標を定めることで無理なくブレのない投資戦略を練ることが出来ています。
▷弐億貯男氏の投資手法「PER重視の割安成長株投資」
▷Twitterアカウント:@2okutameo
▷ブログ「サラリーマンが株式投資でセミリタイアを目指してみました。」
▷書籍:「10万円から始める! 割安成長株で2億円」(Amazonリンク)
日本の有名投資家の億越え投資手法一覧
【中長期投資】
①五味大輔氏:中小型株長期集中投資
②片山晃氏:小型成長株への集中投資
③テスタ氏:高配当・分散中長期投資
④かぶ1000氏:ネットネット株投資
⑤弐億貯男氏:PERで割安成長株投資
【デイ / スイングトレード】
⑥BNF氏:乖離率逆張り→順張りスイング
⑦cis氏:トレンドフォロー
テスタ氏:スキャルピング
有名投資家の手法はそれぞれ似ている部分はあれど、全く同じものはありません。
全てを覚えて自分の投資に取り入れるのは難しいため、自身の投資スタイルに合うものを選んで真似してみてください。
実践してみる過程で気づきや学びを得ながら徐々に自分の投資スタイルを確立していきましょう。
資金が少ない方や短期で資産を増やしたい方はレバレッジを活用してみるのも手です。
株の信用取引では追証や借金もありますが、海外の証券会社を使って為替やcis氏のように株式指数のトレードをする場合には追証リスクなしでトレードできます。
今なら無料の口座開設だけで取引に使える10,000円分の取引ボーナスがもらえる証券会社も。
最新のボーナス情報は以下の記事にまとめているので、興味があればご覧ください。
中長期投資で数倍株を量産
日本の有名投資家の多くが中期・長期の比較的長い目線で銘柄を選び、保有しています。
中長期投資の中でも銘柄の選び方は大きく二種類。
成長株(グロース株)と割安株(バリュー株)です。
成長株投資とは文字通り企業の成長性に対して投資する方法。業績や株価が右肩上がりの銘柄に投資します。
割安株投資は現在株価と本来の企業価値を比較し割安な銘柄に投資。株価が本来の評価をされて値上がりしていく過程での値上がり益を狙います。
これまで上記2つの投資法は対になるものとして考えられてきました。
しかし近年では弐億貯男氏のように割安成長株(バリュー・グロース株)投資としてハイブリッドな投資法を取り入れる投資家も増えています。
五味大輔氏:中小型株への長期集中投資
五味大輔氏の投資手法はポイントが3つ。
- 長期投資
- 集中投資
- 現物取引
五味氏が投資に使う時間は1日10~20分。
数年、数十年単位の目線で投資をしているため、目先の株価に一喜一憂する必要がありません。
現在筆頭株主になっているそーせいグループ(4565)も、将来的な企業価値で判断。
「10年~20年後に小野薬品(4528)を超える存在になっているか」に注目しています。
2021年3月22日時点での時価総額は
・そーせいグループ:1,620億円
・小野薬品:1兆5,500億円
これから約10倍の企業成長可能性を見込んでいる計算になります。
またスマホゲームが好きな五味氏は、ガンホーのパズドラやmixiのモンストなどをプレイしてヒットを確信。
集中投資し、資金を数倍に増やしています。
実際に体験してみて良さを感じたサービスに投資するのは、「テンバガー」という言葉の生みの親ピーター・リンチのテンバガー発掘法と通ずるところがあります。
長期投資における握力(買った銘柄を信じる強さ)は自身の体験で良さを確信するからこそ生まれるものかもしれません。
片山晃氏:小型成長株への集中投資
片山晃氏はファンダメンタル分析をメインとした小型成長株投資を採用しています。
小型成長株投資を行う理由は大きく2つ。
・小型株は機関投資家が手を出しにくく、空売りに会いづらい。
・成長株は相場環境が悪くても上昇余地が大きい。
業績や世の中のトレンドを見て、成長性や需要の高まる企業へ集中投資を行います。
特に大きく化ける銘柄は売上があまり伸びていなくても利益が何倍にも成長していることが多く、利益の伸び幅に注目して銘柄を選ぶそうです。
片山晃氏の銘柄選定、資金管理、売買のポイントを知るにはZeppyチャンネルの片山晃氏へのインタビュー動画が分かりやすです。
2021年3月現在では2つの銘柄の大株主だと確認できています。
・鈴木(6785)
・ジーンテクノサイエンス(4584)
片山氏の大量保有が発覚すると株価上昇の材料となり、個人投資家から投資動向が注目されていることが伺えます。
片山晃氏(五月)の投資手法と最新保有銘柄 ※100億超え投資家
テスタ氏:高配当株・分散中長期投資
テスタ氏は10億円ほどを稼ぐまではデイトレードを行っていましたが、現在では高配当株などへの分散投資に徐々にシフトしています。
投資手法を変えた理由は「扱う金額が大きくなり、資金効率が悪くなったこと」。
高配当狙いの投資対象は伝統的で古くからある産業を表す「オールドエコノミー」の銘柄です。引用元:トウシル「年末SPECIAL対談 むらやんさん×テスタさん[後編]2021年は結果を出せる年に!」より
例えばテスタ氏は以下の5銘柄を保有中、あるいはかつて保有していました。
・日本たばこ産業(2914)
・三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)
・キャノン(7751)
・サンキョー(6417)
・星野リゾート・リート投資法人(3287)
※株価は2021年3月23日時点
引用元:「テスタのブログ-目指せ利益45億(達成)」より
高配当株投資のポイントは配当利回りだけでなく、業績などもきちんとチェック。
減配や倒産、株価の下落リスクがある銘柄は避けるようにしましょう。
かぶ1000氏:資産割安株・ネットネット株投資
かぶ1000氏は資産割安(バリュー)株投資を確立しています。
投資歴33年と本記事でご紹介している日本の有名投資家7人の中では最長のかぶ1000氏。
少ないリスクで長期的に安定した資産拡大を実現しています。
かぶ1000氏の代名詞として挙げられるのはネットネット株投資。
もともとはバリュー株投資の父と呼ばれる米国投資家、ベンジャミン・グレアム氏が提唱した投資手法です。
この投資法をかぶ1000氏独自にカスタム。
かぶ1000流ネットネット株は以下の条件に合致するものです。
時価総額÷(換金性が高い流動資産-総負債)が1.0未満
【換金性が高い流動資産】
現金および預金+受取手形および売掛金+有価証券+投資有価証券-貸倒引当金
※企業の貸借対照表を参照
上記を計算することでネットネット株指数を導き出すことができ、1.0未満の銘柄は「会社が持つ資産に対して株価が割安」と判断できます。
割安株は業績や資産が株価に未反映で、将来的に株価に反映された時に株価が上がると考えられるもの。
急激な資産拡大よりも個別株で長期の資産運用をしたい方に向いている手法と言えます
かぶ1000氏は資産バリュー株投資家の代名詞|利益4億の秘訣とは
弐億貯男氏:PER重視の割安成長株投資
弐億貯男氏は成長株と割安株の両方を兼ね備えた割安成長株投資を実践しています。
割安性の判断ではPERを活用。
成長性の切り口では増収増益銘柄やIPOセカンダリーを狙います。引用元:トウシル「会社員でも株で年30%!2億円達成!弐億貯男さんの割安×成長株発見のカギはIPO」より
まずは業績を調べ、良さそうな銘柄をストック。PERが15倍以下になったら購入を検討するそうです。
弐億貯男氏がストックしている銘柄は50社ほど。その中でも割安にならずにリストから外れる銘柄もあります。
取引回数は年間を通しても数えるほど。
損小利大の精神を重視し、少ないチャンスで勝ちを大きくする投資法で年利30%ほどを重ねています。
また、IPOセカンダリーでは上場後すぐの過熱したタイミングを外し、一度下火になって割安と判断できるタイミングを狙います。
好業績銘柄でPERが低い銘柄を狙うことやIPOのセカンダリーを狙う投資手法は取り入れやすいですね。
1年に数回しか売買タイミングを来ないため、兼業投資家の方でも実践しやすいのではないでしょうか。
デイ / スイングトレードで細かい利益を積み上げ
BNF氏:乖離率を用いた逆張りスイング→順張りスイング
BNF氏は信用取引を用いないスイングトレード(数日~数週間で決済)で数百億円もの資産を築きました。
【乖離率逆張りのスイングトレード(~2002年)】
資産1億円を達成する頃までは「短期移動平均線と株価の乖離率を用いた逆張りのスイングトレード」を行っていました。
決算などの材料で下落し、本来の株価よりも一時的に安くなっている銘柄を探します。
BNF氏はここに逆張りし、安値から本来の株価に戻っていく動きで利益を獲得。
移動平均線から乖離した株価はいずれ移動平均線に向かって値戻りするという相場の原理原則を活用した手法です。
逆張りの手法は落ちてくるナイフを掴むようなもので、タイミングや銘柄を間違えると大きく損をするリスクもあります。
このため、トレンドの転換点を見極められる実力が求められます。
株ドラゴンの「25日線乖離率 ランキング マイナス」では25日移動平均線と株価の乖離率が高い銘柄を日付を指定して確認することが出来ます。
乖離率を使った逆張りトレードにトライしたい方は確認してみてください。
【順張りのスイングトレード(2004年~)】
資産が11億円に達した2004年ころからは「順張りのスイングトレード」に投資手法を切り替えます。
同じセクター(なんらかの切り口でくくられた銘柄のグループ)の銘柄が株価上昇したとき、同じセクターで出遅れている銘柄を狙って投資する手法です。
セクターは多くの場合、業種や産業、あるいはテーマなどでくくられます。
テーマやセクターを構成する銘柄はみんかぶの「テーマ」のページから確認するのが便利です。
cis氏:トレンドフォローの順張りトレード
cis氏は順張りのスイングトレーダーです。
難しい計算は不要。
相場のことは相場に聞くしかなく、相場の流れについていく売買をするだけだと言います。
いまや230億円もの資産を築いているcis氏。
そんな凄腕投資家でも10回のトレードのうち、2,3回は間違った判断をしてしまうそう。
しかし重要なのは利益を最大限に伸ばし、負けは最小限にとどめること。
そのためには以下の2点が重要です。
①目先の「利益確定」に走らない
②市場や銘柄のトレンドが変わったと気付いた瞬間に損切りする
この結果、cis氏の伝説とも呼べるトレードが実現しています。
2015年のチャイナショック。
8月12日から日経平均の大きな下落を予測して先物売り。19日までにおよそ290億円もの「売り」を実行。
24日には日経平均は過去2年で最大の下げ幅を記録していました。
この翌日、25日には底値と判断し、全ての売りポジションを解消。
約33億円の利益を獲得します。
さらにその数時間後に市場の反発を確信し、今度はおよそ170億円の「買い」へ。
数時間後には買いポジションを解消し、この波乱相場で合計40億円の利益を稼ぎ出しました。
これぞまさにトレンドフォローの順張りトレード。
未来の相場を読むには過去の経験に基づいて仮説を立てることだと言います。
例えばcis氏が6億円を稼いだジェイコム株誤発注事件の際には、日本で誤発注が起きたらどのような対処になるのかを考え、まずは買えるだけジェイコム株を買い漁りました。
そして当日のストップ高時点で買い集めた株を全株売却。取引が全て無効にされるリスクを考えての決断でした。
cis氏はこのように「マーケットや個別株の材料から、その後株価が上がる仮説を立てられるように普段から市場のことを学んでおくとチャンスを掴みやすくなる」とアドバイスしています。引用元:PRESIDENT Online「230億円稼いだ男”超シンプル”な投資哲学」より
cis氏は株界の伝説 230億稼いだ手法は想像以上にシンプル
テスタ氏:スキャルピング
テスタ氏は当初スキャルピングで株の世界へ。
信用取引を最大限に活用し、1日の中で変動幅の大きい銘柄をトレードの対象にしていました。
テスタ氏が見るのは他の投資家たちがどのように考え、取引するのか。
どれだけ良い材料が出ても多くの投資家が売りだと判断すれば株価は下がっていきます。
つまり、材料の内容よりも投資家たちがどう考えるのかを考えることの方が重要です。
その点でもテスタ氏はトレードを行うモニターでTwitterのタイムラインを表示しているそう。
さらにソフトを利用し、自動的にTwitterの新しい情報が流れてくるようにカスタマイズしています。
トレードする銘柄の短期的な需給を見極めるためにSNSを活用するのはデイトレーダーならではですね。
主にトレードする銘柄は値動きの激しい時価総額100億円台が理想。
かと言って時価総額数十億円規模の会社では板が薄く、大きな資金を投じずらいと言います。
引用元:松井証券「テスタに直撃インタビュー(後編)」より
また、最大で1日500回もの売買を繰り返すため、出来高が多い銘柄が好ましいです。
例えば話題性にあふれ、注目度の高い銘柄には多くの投資家が注目するため出来高が多くなります。
特に絶対的に好調な会社より、新サービスが当たるかこけるか不透明な会社のほうが長期的に株価の乱高下が発生し、買いと売りで利益を稼げるためデイトレードにふさわしいとも言います。
テスタ氏はこのような銘柄を1カ月、2カ月追い続けることもあり、上昇局面・下落局面の両方で利益を両取りしています。
引用元:トウシル「人気ブロガー・テスタさん 中編:トレード中は1株に集中!市場の動きは見ない主義」より
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