日経平均株価の予想をしてくれるAIツールの1つ、GROWIN(グローウィン)。
そのサービスを分析すると、少々不安なポイントがあるもののGROWINのAI機能自体は有効だと分かりました。
自分の判断に自信が持てず、思うように株で勝てていないという方の背中を押してくれるツールです。
目次
AI予想は有効だがGROWINは不安あり
GROWINは年によって的中率にムラがあったり、2018年以降の口コミ・評判が見つからないことから少々不安を感じます。
しかし、AIツールの機能自体は有効で、プロのアナリストが予想を外した相場でも日経平均の動向を的中させた実績があります。
同様に日経平均を予想できるツールを含め、投資のサポートとしてAIを活用するのは有効です。
年によって的中率に大きく差がある
日経平均予想AIツールのGROWINは年によって大きく的中率が変動しています。
HP上に大々的に記載されているAI的中率は75%。
これは2014年1月~2017年6月の間の数値です。
しかし、2017年以降の実績を見てみると下記の通り。
2018年:16%
2019年:66%
2020年:77%(9月まで)
2018年の的中率が大きく落ち込んでいます。
GROWINのAIは過去30年分の日経平均株価のチャートデータを学習し、類似するチャートの形状をもとに株価を予想する仕組み。
2018年のように、米金利急騰や米中摩擦の激化、日銀の緩和政策など突発的な出来事が起こると過去に類似するチャートがなく、AIが適切な分析をできません。
その結果、的中率が低くなります。
一方、2020年前半のコロナ相場のように暴落後の急騰という大まかな値動きが読みやすい相場ではAIの的中率は当然ながら高くなります。
これらの過去の実績から考えると、2020年10月以降には米大統領選挙があったり、各国の経済動向がまだまだ不安定な時期。
株価は乱高下しやすいと考えられGROWINのAIツールには不安が残ります。
新しい口コミがないのも不安要素
GROWINの口コミや評判を調べても、確認できるのは2018年のものまで。
SNSやGoogleで口コミ・評判を検索しても、出てくるのは2018年以前に投稿されたもので、最新の情報は出てきません。
2018年までは広告を出すなどして注力的に運営されていたようですが、いまはあまり力を入れられていないようです。
GROWINのHP上では、のべ1,200人以上のユーザー数との記載がありますが、現在では利用者がほとんどいないのかもしれません。
AIツールのユーザーは、より効果的な他のサービスに流れている可能性が考えられます。
AI機能自体には有効性がありそう
GROWINは現状、的中率が不安定かつ利用者は少ない可能性があるものの、そのAI機能自体は有効だと考えられます。
自力で翌月の日経平均が上がるか下がるかを予想するには、国内外の経済状況を含めいくつもの観点から分析が必要です。
これはプロのアナリストでも難易度が高いもの。
2020年5月中旬時点で5人のアナリストが出した6~7月の日経平均予想では、市場の不安が再燃し17,000円代までの短期的な下落に転ずる可能性が高いと予想されていました。
引用元:ダイヤモンドZAiより
しかし、実際は6月上旬まで大幅な上昇を続け、その後はゆるやかな上昇トレンドに。
予想と反する結果になりました。
引用元:Yahoo!ファイナンス 多機能チャート「日経平均株価」より
一方、GROWINのAIは過去30年分の日経平均株価のチャートデータを学習し、類似するチャートの形状をもとに株価を予想します。
過去30年分のチャートデータはその数7,000パターン以上。
AIだからこそ、膨大なデータを瞬時に分析できるのです。
2020年6月、7月の予想では、アナリストでも的中させられなかった「6月上昇」「7月下落」の予想を出し、見事的中。
引用元:GROWIN実績一覧日経平均予想より
GROWINのAIは人間が分析するよりもずっと多いデータを分析し、高い的中率を実現しています。
AIに学習させるデータや分析パターンを改良すれば、相場状況や突発的な出来事にも影響されない安定したパフォーマンスも実現できそうです。
GROWINのAI予想は投資の失敗要因となる心理的問題も解消
GROWINのAI予想は多くの投資家が失敗する原因と言われている「心理的問題」も解消してくれます。
- 日経平均が上がるのか下がるのか自信が持てず、なかなか自分の判断で投資ができない。
- 株価が続騰していたから買ったのに、いつも自分が買ったタイミングから株価が下がる。
- ある程度株価が下がったからそろそろ上がると思って買ったが、そのまま下がり続けている。
あなたにも思い当たる節があるかもしれません。
実はこれらはどれも心理的な要因で起こる現象です。
GROWINのAI予想なら投資家がぶつかりやすい心理的な壁も、乗り越える後押しをしてくれます。
自信を持って投資する後押しをしてくれる
投資初心者や過去に投資で失敗をしている人は、自分で投資の判断をする自信が持ちにくいかもしれません。
GROWINは膨大なデータをもとに翌月の日経平均株価を予想してくれるソフト。
的中率もこれまで解説してきた通りの実力です。
自分自身の投資判断にプラスして日経平均予想ツールを使うことで、力強い後押しになります。
都合のいい思い込みを振り払ってくれる
人は投資をする際、自分にとって都合のいいように物事を解釈する傾向にあり、これが後に失敗に繋がるケースがほとんどです。
こうした失敗の種を排除して、データに基づく合理的判断をしてくれるのがGROWINのAI予想ツールです。
人の「都合のいい解釈」は心理学用語で「認知的不協和」と呼ばれます。
例えば、株を買う前に利確ラインと損切りラインをあらかじめ設定しているとします。
現在株価が23,000円で利確ラインが24,000円、損切ラインを22,500円としましょう。
買った直後に株価が23,900円まで上昇したものの、その後株価は急落。
22,500円の損切りラインまで下がりました。
この時、多くの投資家が考えるのは「一度23,900円まで上がったのだからもう一度上がるかもしれない」。
そして様子見をします。
結果、株価はその後も続落。日に日に増えていく含み損が怖くなり、ようやく損切りするも本来の想定より損失を膨らませてしまいました。
このように、事実ではなく心理的な理由で判断してしまうとどうしても投資で勝つことが難しくなります。
その点、AIの算出する予想は一切の感情を排除し、過去データのみが唯一の判断材料。
自分の感情ではなく、AIの予想をもとに投資をすれば都合のいい思い込みを振り払うことができます。
GROWINには不安があるが、AIの機能は効果的
GROWINの的中率にはムラがあり、ここ2年に投稿された口コミも一切ありません。
少々不安が残りますが、そのAI機能は過去30年のチャートデータ7,000パターンを分析して現在のチャートと比較する優れもの。
投資家が失敗する大きな理由の1つ「心理的問題」も排除することが出来るので、合理的判断ができるようになります。
日経平均株価と連動するETFや投資信託に投資している方にとって、AI予想ツールが有効だとわかりました。
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