楽ラップは、数あるロボアドバイザーの中で最善の選択肢ではないとの評判を受けています。
実際にいくつかのロボアドを運用し、実績を比較してみる人が多数。
その現実的な数値に基づいて結論が出されているため、説得力の高い評判です。
なぜこのような結論に至っているのか、そのワケを機能面から分析します。
この分析から、楽ラップよりも高い成績を出せるサービスも明らかになりました。
目次
楽ラップは最善策ではないとの評判
楽ラップはベストチョイスではないとの評判を受けています。
というのも、複数のロボアドを同時に運用した結果、もっと良いパフォーマンスを実現できるサービスがあったからです。
他のロボアドに一本化した人の声
楽ラップと他のロボアドをいくつか併用した結果、ウェルスナビに一本化したユーザーが複数います。
もともと楽ラップとウェルスナビを併用して成績を比較するユーザーがちらほら。
引用元:Twitter@toushisan_realより
引用元:Twitter@q_sukeより
引用元:Twitter@QuantsManより
結果、ロボアドの中ではウェルスナビが最も運用利回りが良い結果に。
こうした実績を受けて楽ラップを解約し、ウェルスナビに資金を集中する判断をしています。
引用元:Twitter@izublogより
引用元:Twitter@6oZYHgRc1c1V7usより
ロボアドを複数併用することで、リスクヘッジにはなるかもしれません。
しかし、ほとんどの場合各ロボアドの運用成績グラフを描くと、その動き方はほぼ同じ。
であれば、一定の期間で運用した際に最も利回りが良かったロボアドに資金を集中した方が、得られる利益は大きくなります。
ここからはなぜ楽ラップのパフォーマンスが1番になれないか、その機能を分析します。
TVT機能は防戦一方、攻めに欠点
楽ラップのTVT機能は、下落相場で下げ幅を抑えられる一方、相場が上昇に転ずると対応が遅れる欠点があります。
TVT機能とは、「下落ショック軽減機能」のこと。
※Target Volatility Triggersの略
継続的に大きく株価が変動すると見込まれる時、株式の保有比率を下げて他の投資商品の比率を上げることで損失幅を軽減する機能です。
確かに相場急落時には、株を一旦売ってしまうのがリスクヘッジの王道です。
新型コロナの急落相場でも一度ポジションを解消してしまう投資家が多くいましたね。
しかし、相場が底を打ち、株価が急速な回復を見せている時こそ利益のチャンス。
株式の比率を引き上げるのが賢明です。
この時、楽ラップのTVT機能があると株式の比率が低いままになり、機会損失を目の当たりにすることになります。
結果、せっかくの利益を伸ばすチャンスを逃すことに。
TVT機能はなるべく高いパフォーマンスを求めたい方には向かない機能です。
とは言えTVT機能のあり/なしはコース選択で選ぶことが出来ます。
より問題なのは、資産比率のリバランス頻度が圧倒的に低いことです。
リバランスがほとんど行われない
楽ラップはロボアドバイザーの中でも特にリバランスの頻度が低いです。
ロボアドバイザーと言えば、預けた金額を自動で運用し、利益を出してくれる優れもの。
最近ではAIを活用して1か月単位で※ポートフォリオを組み替えてくれると評判のFolio Robo Proも登場。
※各金融商品の保有比率
しかし、楽ラップは半年経ってもリバランスされた気配がないとまで言われています。
(楽ラップを)半年間運用してきて売買履歴を確認したところ、投資信託の分配金が再投資された以外の行為は見られませんでした。引用元:Z FINANCEより
これでは相場の変化に対応しづらく、ロボアドバイザーの旨味がほとんどありません。
預金の出金にかかる日数が長い
楽ラップを選ばない理由に、「出金にかかる日数が長すぎる」ことを挙げる人もいます。
引用元:Twitter@tamatama10001より
ウェルスナビの場合、3営業日後に口座に振り込まれるため、圧倒的に楽ラップは長いですね。
頻繁に出入金する人にはデメリットとなります。
ロボアドで唯一アプリがない
楽ラップはロボアドバイザーの中で唯一スマホアプリがないのも特徴です。
アプリがあればホーム画面からすぐに資産推移やパフォーマンスを確認できるので便利です。
普段の株式投資もスマホアプリから行っていた人も多いのでは…?
ポートフォリオや資産推移の確認はスマホやPCのブラウザ(safariやChrome)から可能です。
スマホアプリに慣れている人は、都度サイトにアクセスしてログインする手間が面倒に感じるかもしれません。
楽ラップの機能では高利率は難しい
楽ラップの「TVT機能」や「リバランス頻度の少なさ」が、実際にユーザーの投資成績に悪影響を及ぼした事例があります。
引用元:Twitter@SenbeNoriより
だるまPさんは、コロナショック以前に楽ラップでの運用をスタート。
2020年の2月には、コロナの下落を受け、20%のマイナスを経験しました。
その後、2020年8月にようやくマイナスを解消しています。
と、ここでその間の日経平均チャートを見てみましょう。
引用元:SmartChartPLUS「日経平均株価」より
どんなに遅く見積もっても、2020年6月には楽ラップの運用を始めた当時の日経平均株価に戻っています。
市場平均にも後れを取る楽ラップの運用能力では、高いパフォーマンスを実現できるはずがありません。
とは言え、現在でも楽ラップを単体で利用している人はちらほら見られます。
楽ラップを使い続けるのにはどんな理由があるのでしょうか。
楽ラップだけを選んだ人のそのワケ
楽ラップは、元々楽天証券を利用している投資家は、追加で口座を開く必要がなく使い始めが楽です。
また、他のロボアドと比べて手数料が安いことや自動積立機能も選ばれた理由でしょう。
これらの理由から分析すると、「楽ラップは、ゆったり安定した資産運用をしたい人向け」のロボアドだと言えます。
楽ラップは最善のロボアドと言えず
楽ラップは、ロボアドの中で1番のサービスとは言えません。
高いパフォーマンスを実現したいなら、他のサービス1本に絞って活用するのが吉。
より高い利回りを目指すなら、ロボアドバイザーに限らずAIを活用した株ソフト系のサービスを検討してもいいかもしれません。
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