パーフェクトオーダーとは上級者に至るまで多くのトレーダーに重視されるチャートパターンです。
テクニカル分析の基本である移動平均線を使っていて、シンプルながら強いトレンドの発生を読み取り広い利幅を狙える利点があります。
独自に開発したトレード手法にパーフェクトオーダーを取り入れ、FXの億トレーダーになった方も。
パーフェクトオーダーを使って大きな値動きの流れに乗りトレード毎の利益を伸ばせるようになりましょう!
目次
パーフェクトオーダーとは
パーフェクトオーダーとは複数の移動平均線が順序よく並んでいる状態を指し、トレンドの発生を示すサインとなります。
一方向に価格推移が続くような大きなトレンドには必ず現れるため、パーフェクトオーダーをトレードに活かせるようになればトレンドに乗って大きな値幅の利益を狙えるようになります。
まずはパーフェクトオーダーが何たるか、その基本から見ていきましょう。
複数の移動平均線が順に並んでいる状態
下のチャートのように複数の移動平均線が順序よく並んでいる状態をパーフェクトオーダーと言います。
順序よくというのは短期線→中期線→長期線というように、期間の短い移動平均線から期間の長い移動平均線までが順番に並んでいることを指します。
青:短期線
黄:中期線
赤:長期線
※ここでは例として25MA, 75MA, 200MAを表示しています。
出典:TradingView米ドル/円チャート
上昇トレンドの場合はローソク足の下に短期線、一番下に最も長い期間の長期線が表示されます。
反対に下降トレンドの場合は一番下をローソク足が走り、一番上に長期線が表示されています。
出典:TradingView米ドル/円チャート
一方向に値動きが続く強力なトレンドの場合、必ず全ての移動平均線が同じ方向を向きパーフェクトオーダーになります。
移動平均線の向きと表示されている順序だけでトレンドを読み取れるため、簡単に使えるのが特徴です。
大きなトレンドに乗って広い利幅を狙える
移動平均線がパーフェクトオーダーになっている状態を見つけられれば広い値幅を狙ったトレードができます。
パーフェクトオーダーは短期的にも長期的にも価格が上昇または下落していることを示し、強いトレンドの形成が読み取れるからです。
強いトレンドが形成されたら、そのトレンドの動きに順張りしてトレードすることで小まめな売買を繰り返さなくてもゆったりと少ない売買回数で大きな利益を狙えます。
「トレンドは明確なシグナルが出るまで継続する」というダウ理論の考えに基づいており、相場の原理原則を活かした普遍のテクニカル分析手法です。
全ての通貨ペアと時間足で有効
パーフェクトオーダーは移動平均線が表示できる全ての金融商品と時間足チャートで有効な分析手法です。
FXだけでなく株や商品先物、仮想通貨など対象は問いません。
また、日足だけでなく1時間足や1分足チャートなどでも見方は同じです。
スイングトレードからスキャルピングまでトレードスタイルを選ばないこともパーフェクトオーダーが広く意識されている理由の1つかもしれません。
ただし短い時間足ほどトレンド転換までの期間は短くなるため、どこで利確・損切りするかの見極めが大切です。
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パーフェクトオーダーのインジケーター設定方法
有効性が証明されたパーフェクトオーダーを普段使っているチャート上に表示させる方法を見ていきましょう。
移動平均線はどのチャートツールにも必ず搭載されているため、誰でも使うことができます。
移動平均線はEMAが人気
パーフェクトオーダーで使う移動平均線にはいくつかパターンがあり、トレーダーの間ではEMAが人気です。
主流な移動平均線はSMA(単純移動平均線)とEMA(指数平滑移動平均線)の2種類。
それぞれの違いは以下の通りです。
SMA:最もオーソドックスな移動平均線。だましに合いにくい。
EMA:直近の値動きを重視した移動平均線。トレンドの初動を抑えやすい。
大きなトレンドの初動を抑えられれば狙える利幅が大きくなるためEMAを表示させているトレーダーの方が多いイメージです。
ただし、初動で入る場合はだましに合う確率も高まるため、適切な損切りができるトレーダーの向いている移動平均線と言えます。
慣れないうちはSMAを使ってトレンドに乗る感覚を養うところから始めるのもおすすめです。
期間は25,75,200が主流
パーフェクトオーダーを使った手法では「25」「75」「200」の3本の移動平均線を表示させるのが主流です。
ただ、4本でも5本でも問題はありません。より根拠の強いパーフェクトオーダーになります。
パーフェクトオーダーを意識するにしろしないにしろ、3本の移動平均線を「25」「75」「200」の設定で見ているトレーダーが多く、これらの移動平均線を根拠とした売買が多いことから値動きのきっかけとして意識されやすいです。
つまり「25」「75」「200」のパーフェクトオーダーは比較的に機能しやすい設定値だと言えます。
TradingViewのパーフェクトオーダー設定例
TradingViewを使ってパーフェクトオーダーが表示できるように設定してみましょう。
TradingViewは世界中の金融商品のチャートが表示でき、分析ツールも豊富なため人気の高いチャートツールです。
まずは画面左上のインジケーターをクリックします。
出典:TradingView米ドル/円チャート
インジケーターの検索ができるので「ema」と入力して検索します。
出典:TradingView米ドル/円チャート
「EMA(指数移動平均)」を選択してください。
出典:TradingView米ドル/円チャート
初期パラメータは「9」に設定されています。
出典:TradingView米ドル/円チャート
画面左上の「EMA 9 close0」にカーソルを合わせると歯車のマークが出現するのでこれをクリックします。
出典:TradingView米ドル/円チャート
期間を「25」に変更して1本目の設定が完了です。
出典:TradingView米ドル/円チャート
同じように「75」「200」のEMAを表示させることで信頼性の高いパーフェクトオーダーが見つけられるようになります。
パーフェクトオーダーを使ったトレード手法
移動平均線の設定ができたところで、3本の移動平均線を使った売買の目安を見ていきましょう。
次のパーフェクトオーダー発生時から実践できるはずです。
エントリーの目安はクロス後のラインブレイク
パーフェクトオーダーを使ったエントリータイミングの目安は2つ目のクロスを確認した後、直近上値または安値をブレイクした時です。
まずは2つのクロスについて。
ここでいうクロスとはゴールデンクロスとデッドクロスのことです。上昇トレンドならゴールデンクロス、下降トレンドならデッドクロスが発生するはずですね。
1つ目のクロスは短期線と中期線、2つ目のクロスは中期線と長期線の交差を指します。
パーフェクトオーダーでは必ず2つのクロスが発生します。
出典:TradingView米ドル/円チャート
1つ目のクロスでエントリーしたくなるところですが、1つだけではまだパーフェクトオーダーにはなっていません。
ただゴールデンクロス・デッドクロスを根拠としたトレードになってしまい、エントリーの根拠としては弱いです。
2つ目のクロスを待ちましょう。
いざ2つのクロスが起きたら、その後のローソク足が直近高値または安値を実体で抜けるのを待ってエントリーします。
出典:TradingView米ドル/円チャート
上図の場合、既に直近高値を上抜けていたため、2つ目のゴールデンクロスが発生したローソク足を実体で上に抜けたらエントリーします。
実体とはローソク足の上下に生える細い線「ヒゲ」ではなく太い部分のことを指します。ヒゲが高値・安値を抜けていても完全にブレイクしたとは言いません。
ヒゲを根拠にエントリーするとだましに合う可能性が高いため、実体で判断するのがポイントです。
利確の目安は短期線と中期線のクロス
利確の目安はトレンドの転換サインとなる反対のクロスです。
ゴールデンクロスを根拠にエントリーしたなら利確目安はデッドクロス、デッドクロスを根拠にエントリーしたならゴールデンクロスが目安となります。
出典:TradingView米ドル/円チャート
もっと早く利確したいなら、直近高値・安値を割ったラインでも良いのですが、その後再度トレンドに戻る可能性もあるため利益を取り逃がす可能性もあります。
ただし急激なトレンド転換の場合は反対のクロスを待っていると大幅に値を戻してしまうため、2つ目のサポレジラインを割ったら利確する判断も必要です。
出典:TradingView米ドル/円チャート
損切りの目安は直近高値(安値)のブレイク
エントリーした方向とは反対に値動きするだましが起きた場合、損切り目安は直近安値または高値を割った時です。
出典:TradingView米ドル/円チャート
100%想定通りにいく手法はないので、もしもの時のために損切りをする可能性も頭に入れておきましょう。
パーフェクトオーダーのポイント
ここまでパーフェクトオーダーを使ったトレード手法を解説してきました。
ここからはパーフェクトオーダーを根拠としたトレードで勝率を上げたり、利幅を伸ばすためのコツを見ていきましょう。
- 複数の時間足でトレンドの方向を確認
- トレンドの初動を狙い利益を伸ばす
- 移動平均線が密集しているレンジの後を狙う
- 移動平均線の角度が急な大トレンドを狙う
- だましならルール通りに損切り
複数の時間足でトレンドの方向を確認
パーフェクトオーダーを使ったトレードの前に複数の時間足チャートで相場の流れを分析しましょう。
最低でも日足チャートから順に短期の時間足チャートでトレンドの方向性を確認します。
例えば15分足をエントリーの根拠としているなら「日足→4時間足→1時間足→15分足」の順にチャートでトレンドの方向性を見ていきます。
環境認識やマルチタイムフレーム分析と呼ばれる作業で、稼いでいるトレーダーの方は口を揃えてこの作業を欠かしません。
ポイントはすべての時間足チャートで同じトレンドが発生していること。
基本的に相場は上位足(長期の時間足)のトレンドの方に優位性があります。1時間足よりも日足の方が根拠として強いということです。
上位足のトレンドの方向性に逆らわなければ大きく想定外の値動きになるリスクも低く、勝率の高いトレードができます。
トレンドの初動を狙い利益を伸ばす
パーフェクトオーダーでとれる値幅をなるべく広げるには、トレンドの初動でのエントリーを狙いましょう。
反対にトレンドの途中でエントリーすると狙える値幅が狭い上にすぐにトレンド転換してしまい、損切りする羽目になることも。
なるべくトレンドの早い段階でエントリーするためにも、移動平均線は直近の値動きに敏感なEMAを表示させるのがおすすめです。
移動平均線が密集しているレンジの後を狙う
移動平均線が3本とも重なりあっているレンジ相場の後を狙うと大きなトレンドが生まれやすいです。
広い利幅を取れる大トレンド発生の前には、移動平均線がほとんど重なって横ばいになっているレンジ相場があることが多いです。
レンジ相場で蓄えられた上昇・下落のパワーが発散されることで大きく値が動きます。
三角持ち合いの原理と同じですね。
移動平均線が3本重なっている時はこの後チャンスが来ると想定してその時を待ちましょう。
移動平均線の角度が急な大トレンドを狙う
パーフェクトオーダーの中でも急な角度をつけてそれぞれの移動平均線と移動平均線の間が広く開いているパーフェクトオーダーがねらい目です。
急激なトレンドを示し、その後一方向に値が動いていきやすい特徴があります。
だましならルール通りに損切り
もしもだましならセオリー通りに損切りしましょう。
相場に絶対はありません。
パーフェクトオーダーを根拠にエントリーしてもトレンドが崩れて「だまし」となることも。
想定外の値動きをした時にルール通りに損切りできるか否かが勝てるトレーダーとそうでないトレーダーの分かれ道です。
感情に流されず、機械的に売買しましょう。
パーフェクトオーダーは株式投資でも有効
パーフェクトオーダーは株のテクニカル分析でも有効なサインです。
パーフェクトオーダーになっている銘柄を見つけられれば長期の上昇トレンドに乗って大きく稼げるかもしれません。
パーフェクトオーダー銘柄のスクリーニング方法
移動平均線がパーフェクトオーダーになっている銘柄を絞り込む方法があります。
1銘柄ずつ株式チャートを覗いて移動平均線を見ていくのは非効率で骨の折れる作業ですよね。
銘柄スクリーニングツールを使って、パーフェクトオーダーになっている銘柄を簡単に探しましょう。
使うのはみんかぶの「ゴールデンクロス25日、75日」というスクリーニング機能。
中期線と長期線がゴールデンクロスした銘柄を株価上昇率順にランキング表示できます。
中期線と長期線がゴールデンクロスしているということは、既に短期線と中期線もゴールデンクロス済みということ。
パーフェクトオーダーになったばかりの銘柄が絞り込めます。
合わせて過去5年の株価の動きも一目でわかるため、右肩上がりに伸びている銘柄がねらい目です。
もちろん想定外の値動きをした場合は損切りも忘れずに。
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