日経株式情報リッチは、旧サイトで詐欺の評判を集めた危険サイトです。
その後新サイトを開設したものの、以前の悪評あってか新たな口コミは見当たらず、新規の利用者がいない様子。
そこで独自の分析をした結果、依然として実績の捏造を行う詐欺サイトということが明らかになりました。
株式投資へのAI活用の加速を良いことに、AI選定銘柄を無料配信すると謳ってメールアドレスを登録させて終わりというのもいただけません。
目次
日経株式情報リッチは依然危険サイト
日経株式情報リッチは、2020年に新サイトとして再スタートしましたが、以前のサイトでは「詐欺」との評判が広がる危険サイトとして認識されていました。
新サイトになり心機一転、有益な情報を提供するサイトに生まれ変わるのかと思いきや、相変わらず詐欺を働く危険なサイトに変わりありません。
運営は詐欺評判の株式会社リッチ
日経株式情報リッチは以前のサイトで詐欺の評判を集めた時と同様、株式会社リッチが運営しています。
旧サイトの時には下記のように「詐欺」の口コミが目立ちました。
「ここは詐欺です。近づいてはいけません。 こいつらに血も涙もありません。 」引用元:株予想会社比較NAVI『ウハウハ株式情報サイト・リッチ(RICH)』の口コミより
「詐欺会社です。初めのうちはプラスが出ますが銘柄紹介のたびに金銭を要求し、急落する銘柄を連発して手数料と赤字で大損します。期待してはならない会社です。甘い言葉で誘ってきますが絶対に騙されてはいけませんよ。」引用元:株予想会社比較NAVI『ウハウハ株式情報サイト・リッチ(RICH)』の口コミより
ここまで詐欺との評判が集まると新規の利用者は増えないでしょうから、サイトを作り変えてサービスも改善したのでしょうか。
旧サイトから新サイトへの変更点を見てみましょう。
主な変更点AI活用も信頼低い
新サイトになりAIを活用した銘柄の選定方法に変更されたものの、その信頼度は低いままです。
リッチの新サイトは、AIを活用したツールで一番肝心な「銘柄選定AIの仕組み」について一切の言及をしていないからです。
確かに株の世界ではAIの活用が急速に進んでいることも事実です。機関投資家から個人投資家までAIで利益をあげている人も増えています。
しかし、AIへの期待感を利用し、詐欺まがいの投資勧誘をして会員を集める投資顧問BESTのような危険な会社があるのもまた事実。
一方、日経平均AI予測のGROWINは過去30年分の日経平均チャートをデータとして蓄積し、類似する過去のチャート形状から未来の日経平均を予測すると明記してサービスを提供しています。
AIを活用した投資サービスを見極めるときは「どんな仕組みでAIが銘柄を抽出するのか」に注目しましょう。
日経株式情報リッチではAIの仕組みについて説明がないので、配信されてくるAI選定銘柄を分析して信頼できるのか判断してみます。
AI選定銘柄見れず、返信もなし
日経株式情報リッチにメールアドレスを登録しても1日1回のAI選定銘柄は見れませんでした。
そこで問合せ先のメールアドレスにメールを送ってみたものの、返信もなし。
本当に運営されているのか分かりません。
リッチのサイトに訪問するとまず飛び込んでくるのは、”「今が買い時」の銘柄をAIが教えてくれます!”の文字。
引用元:ウハウハ株式情報サイト・リッチより
その下には「1日1回AI選定銘柄を確認するだけ」とありメールアドレスを入力すればAI選定銘柄が見れるのかと期待が膨らみます。
実際に登録してみたという方も多いのではないでしょうか。
しかし、メールアドレスを入力し、「AIの選定銘柄を無料で入手する」のボタンを押しても一向にAI銘柄は配信されてきません。
そこでHP記載のメールアドレスに問合せてみたものの、一向に返信がもらえません。
これでは、AIの実績がいかほどか依然として分からないため、ホームページに記載されているAIの「直近の選定銘柄トップ5」を分析しました。
リッチ、実績詐称を継続中
日経株式情報リッチのAIが選定したという5銘柄の選定日は、新サイト開設以前の日付よりも前の日付であり、実績の詐称の可能性が高いです。
リッチの新サイトのドメイン「nikkeirich.com」が取得されたのは2020年3月18日。
引用元:TECH-UNLIMiTEDwhois検索より
しかし、AIが選定した実績として記載されている選定日は早いもので2月10日です。
引用元:ウハウハ株式情報サイト・リッチより
まるでリッチのAIが選定し、ユーザーが利益を得た実績かのように記載されていますが、サイトなくして実績もありません。
実は、サイト開設前の日付を選定日として掲載するのは詐欺の評判を集めた旧サイトと同じ手口。
というのも、本サイトのドメイン取得日は2016年5月26日であり、HPにはそれ以前の銘柄実績が掲載されているのです。」引用元:投資顧問&株情報サイトを裏分析より
サイトは変わっても運営が同じならやることは同じなんですね。
さらに、選定実績についてもう1つ気になる点が。
選定実績の見せ方がずるい
直近のAI選定実績として紹介されている5銘柄の株価情報は、利幅をできるだけ大きく見せようという意図がばればれの見せ方です。
引用元:ウハウハ株式情報サイト・リッチより
選定日の株価とされている数値は前日の終値。
選定日には既に値上がりしているため、安値でさえ前日終値よりも10%近く上昇しています。
ダイトウボウ(3202)とfonfun(2323)を例に見てみましょう。
ダイトウボウは2/10がAI選定日とされています。
ということは、安くても2/10の安値以上の株価でないと買えませんよね。
ところが選定実績として記載されているのは前日終値の株価。
引用元:Yahoo!ファイナンスダイトウボウ(3202)より
誇張実績と言わざるを得ません。
fonfunやその他の実績でも同様です。
引用元:Yahoo!ファイナンスfonfun(2323)より
ここまで実績を誇張されてしまうと、仮に本当にAIが銘柄選定していたとしても実力がないのを明らかにしているようなものです。
リッチが抽出する銘柄の特徴についてももう少し深堀りします。
リッチは危険な仕手株推奨サイト
日経株式情報リッチのAIが選定したという5銘柄を分析すると、どれも仕手株のような値動きをする危険な銘柄でした。
仕手株とは意図的に株価が吊り上げられて急騰した後、この株価急騰で利益を得た投資家が一気に売り抜けることで株価が急落した銘柄のこと。
急騰前に株を買えれば大きく儲けられるものの、高値で買った後株価急落したら大きく損をしてしまいます。
実績として挙げられているfonfunやダイトウボウのように朝に大きく上昇して位置から取引が始まっても一転、同日の15時には大陰線を形成して急落しているケースもよくある話。
引用元:Yahoo!ファイナンスfonfun(2323)より
一時の大きな含み益が記憶に残っているので、また上がるだろうとの期待から損切りができない心理に陥り、結果含み損を抱えることに。
いざ損切りする決心がついたときには既に株価は底を這っているでしょう。
そんな危険な仕手株を推奨するリッチでは選定銘柄の配信はするものの、その後のサポートはゼロ。
HPにも「各種情報に基づく投資判断は会員の皆様に委ねております」と明記されています。引用元:ウハウハ株式情報サイト・リッチより
つまり、ユーザーが仕手株で損をしようとお構いなしという訳です。
仕手株を推奨しながら売買はユーザー次第と謳っているようなサイトは信頼しないほうが身のためです。
登録済みなら放置がおすすめ
既に日経株式情報リッチに登録しているなら、そのまま放置するのがおすすめです。
今後メールが来ても詐欺との評判もあるため、個人情報等は入力せずにスルーするか、迷惑メール設定をしましょう。
仮にAI選定銘柄が来ても高確率で仕手株銘柄。
下手に手を出すと痛い目を見るかもしれません。
期待できるAI予想サイトGROWIN
リッチのように詐欺の実績を掲載することなく、的中率も高いAIサービスが日経平均予想AIのGROWINです
個別銘柄ではなく、次月末の日経平均株価が今月末から上がるか、下がるかを予想するサービス。
しかし、日経平均株価への影響度の高いファーストリテイリング(9983)やソフトバンクグループ(9984)などの銘柄を売買すれば日経平均の株価予想も活用できます。
2020年の的中率は10月現在で80%と好成績。
引用元:日経平均AI予想GROWIN2020年予想結果より
AIを投資に活用するはじめの一歩としては申し分ありません。
【詳細記事】
⇒日経平均予想AI GROWIN
日経株式情報リッチはいまだ危険サイト
日経株式情報リッチは、詐欺との評判があった旧サイトからの改善が見られず、依然として詐欺の実績を掲載している危険なサイトです。
問合せにも返信がなく、AI銘柄も配信されてこないため、いまのところ損をすることはありません。
しかし、もし今後投資勧誘や有料プランの広告が来た場合は利用しないのが賢明です。
せっかく投資資金に出来たかもしれないお金を無駄にするよりは、危険会社には近づかないようにしましょう。
有料契約とやらで、高い顧問料を取られた上に、紹介される銘柄は殆どが損切りで、しめて35万円の損です。
ネコさん 2021.04.14