日本国内の取引所では扱っていないものの世界で注目されている仮想通貨を取引するには欠かせない世界最大規模の取引所、バイナンス(BINANCE)。
新たにバイナンスで扱われることを理由に価値が高騰し、取扱開始の当日に何倍にも価格が化けるコインも少なくありません。
ただ、バイナンスに登録して口座開設しコインを売買するまでには大きく5つのステップを踏む必要があります。
自力でチャレンジして挫折してしまう人も少なからずいるため、この記事で実際の操作画面の画像を見ながら1つ1つステップを踏んで進めていきましょう。
目次
バイナンスとは
Binance(バイナンス)は、2017年に香港で設立された世界最大級の仮想通貨取引所です。
ユーザー数は、1,000万人以上で、1日の取引高は世界で一位を獲得しています。
取扱い通貨数は、300を超えており、今後、期待されるアルトコインの取扱いも豊富です。
国内の仮想通貨取引所では、コインチェック・GMOコインで16通貨の取扱い、ビットフライヤーで13通貨となっており、バイナンスの取扱量は、圧倒的な数だと言えます。
仮想通貨取引の最大の魅力は、外国為替証拠金取引よりも大きい価格変動です。
その仮想通貨の中でも、大きな利益を獲得できる可能性のある通貨が、草コインと呼ばれる取引金額の小さい通貨です。
こうした通貨は、多くの取引所での取扱いがないため、特定の取引所でしか取引できない特徴があります。
取扱い数量が世界最大級のバイナンスは、こうした草コインの取扱量も多く、参加ユーザー数が多ければ、その分、換金性・流動性も高くなるため、仮想通貨売買が成約する可能性が高いと言えます。
バイナンスの人気の秘密
Binanceが世界最大級の取引所と言われるほどの人気になったのは、第一に手数料の安さにあります。
他の海外取引所での取引手数料は、概ね0.2%に設定されています。
バイナンスの取引手数料は、0.1%以下なのですが、オリジナルトークンであるBNBを決済に使うことで、さらに、25%の割引を受けることができます。
仮想通貨取引では、入出金手数料・送金手数料だけでなく、取引手数料などの手数料が、仮想通貨取引の損益に大きく影響します。
この手数料の低さこそ、Binance人気の一つだと言えます。
また、最近では、日本人のユーザー数も多くなっている特徴があります。
Binanceは、日本の金融庁から警告を受け、一時期は、日本の居住者に対する取引制限や日本語での対応を取りやめていましたが、現在では、いずれの対応も改善されています。
そのため、日本人ユーザーも再び戻り始めています。
バイナンスの取り扱い銘柄
バイナンスでは、どのような銘柄の取扱があるのか見てみましょう。
バイナンスでの取扱い銘柄については、300銘柄を超える銘柄がありますので、2021年10月~12月にバイナンスに上場した銘柄を中心に見ていきます。
【Fulx(フラックス)】
・シンボル:FLUX
・時価総額:約427億円
・分散型クラウドコンピューティングのインフラストラクチャであるFluxのガバナンストークン
【Biconomy(バイコノミー)】
・シンボル:BICO
・時価総額:約297億円
・複数のチェーンに跨る分散型アプリケーションに、ユーザーをシームレスに接続するネットワークであるBICOのイーサリアム規格のネイティブトークン
【Anyswap(エニースワップ)】
・シンボル:ANY
・時価総額:約440億円
・非中央集権的なクロスチェーンのスワッププロトコルであるAnyswapのネイティブトークン
Merit Circle(メリッチサークル)
・シンボル:MC
・時価総額:約246億円
・ゲームプレーヤーにDAOが保有するNFT資産をレンディング活用しているメリッチサークルのガバナンストークン
Alchemix(アルケミックス)
・シンボル:ALCX
・時価総額:約210億円
・イーサリアム上に構築されたDeFiプロトコル「アルケミックスファイナンス」のネイティブトークン及びガバナンストークン
VulcanForged PYR(ヴォルケンフォージッド)
・シンボル:PYR
・時価総額:約510億円
・ブロックチェーンゲーム、NFTマーケットプラットフォームのヴォルケンフォージットプラットフォームのネイティブトークン
Render(レンダー)
・シンボル:RNDR
・時価総額:約875億円
・レンダーネットワークが提供するサービスの決済通貨として設計されたネイティブトークン
JasmyCoin(ジャスミーコイン)
・シンボル:JASMY
・時価総額:約491億円
・IoTプラットフォーム開発の日本企業ジャスミー株式会社が発行するERC-20規格のトークン
Amp(アンプ)
・シンボル:AMP
・時価総額:約2,407億円
・販売業者マーチャントが実店舗などで暗号資産での支払いを可能にするFlexa Networkのネイティブトークン
PlayDapp(プレイダップ)
・シンボル:PLA
・時価総額:約397億円
・プレイダッププラットフォームのゲーム開発者への報酬や取引手数料に用いられるイーサリアム基盤のトークン
BENQI(ベンキューアイ)
・シンボル:QI
・時価総額:約635億円
・アバランチで構築されたレンディングプロトコルのガバナンストークン
Manchester City FC(マンチェスターシティ)
・シンボル:CITY
・時価総額:約381億円
・英国プレミアリーグのサッカークラブ・マンチェスターシティの公式ファントークン
Ethereum Name Service(イーサリアムネームサービス)
・シンボル:ENS
・時価総額:約1,021億円
・イーサリアムブロックチェーンでイーサリアムアドレスやコントラクトアドレスを人が理解できる文字に置き換えることができるシステムのネイティブトークン
Super Rare(スーパーレア)
・シンボル:RARE
・時価総額:約129億円
・NFTマーケットプレイス「Super Rare」のガバナンストークン
Radicle(ラディクル)
・シンボル:RAD
・時価総額:約234億円
・ソフトウェアコラボレーションのためのオープンソースでコミュニティ主導の自立したネットワークRadicleのガバナンストークン
Adventure Gold(アドベンチャーゴールド)
・シンボル:AGLD
・時価総額:約124億円
・NFTプロジェクト「Loot(for Adventures)」のNFT所有者に対して、エアドロップされたERC-20規格のネイティブトークン
Illuvium(イルビウム)
・シンボル:ILV
・時価総額:約854億円
・組み込みのオープンワールドRPGアドベンチャーゲームでプレイヤーに報酬を与えるゲームトークン
Yield Guild Games(イールドギルドゲームス)
・シンボル:YGG
・時価総額:約434億円
・ユーザーへのNFT貸出を行うDAOトークン
Gala(ガラ)
・シンボル:GALA
・時価総額:約3,959億円
・ブロックチェーン上にゲームを構築することで、ゲーム内取引やアイテム、NFTを自由に管理して資産化したり、稼いだりするためのトークン
Bonfida(ボンフィダ)
・シンボル:FIDA
・時価総額:約286億円
・ソラナブロックチェーン上に構築されたDEX SerumのGUI上に構築されており、ソラナのデータ分析を行うエコシステムであるBonfidaのネイティブトークン
dYdX(ディーワイディーエックス)
・シンボル:DYDX
・時価総額:約636億円
・分散型取引所「dYdX」で発行されるガバナンストークン
バイナンス(Binance)の登録方法
バイナンスに登録するには次の3つのステップを踏みます。
- バイナンスアカウントの作成
- 二段階認証のやり方
- 本人確認のやり方
それぞれ画像をもとに詳しく見ていきましょう。
バイナンスアカウントの作成
バイナンストップページにある「今すぐ登録」を押します。
居住地に関するポップアップウィンドウが開きますので、居住地を選択し、承認を押します。
バイナンスに登録するメールアカウントと任意のパスワードを設定し、「アカウント作成」をします。
セキュリティ認証画面がでますので、パズルを合わせ、セキュリティ認証を完了します。
先程設定したメールアカウント又はモバイルに認証メールが送付されますので、6桁の認証コードを入力すると、アカウント作成は完了です。
送付された認証コードには、有効時間があります。
有効時間は、1分です。
認証が完了すると、バイナンストップページに切り替わります。
バイナンスでは、アカウント開設が完了すると、取引を行うことができますが、様々な制約がかけられています。
制限を解除するためには、次の二段階認証まで完了するようにしましょう。
バイナンスの二段階認証のやり方
トップ画面左上の人型マークを押します。
下部にある「セキュリティ」を選びます。
セキュリティ画面の2段階認証で、いずれかの2段階認証を選択します。
google認証の場合、バイナンスだけではなく、google認証に対応している他の取引所や他のサービスでも用いられますので、この機会にgoogle認証アプリをダウンロードしておくと便利になるかと思います。
バイナンスの本人確認のやり方
トップ画面の右上にある人型マークを押します。
選択画面より、「身分証明」を選択します。
個人認証には、「認証」と「認証プラス」の2つが用意されています。
個人認証画面の「今すぐはじめる」を押すと、認証がスタートします。
国籍や氏名、生年月日、郵便番号、住所などの個人情報を記入します。
提出する書類を選択します。
提出する書類は、政府発行のオリジナルフルサイズ、無編集の書類で、背景は単色になっているものを使用します。
読みやすく、明るく、鮮明な画像が要求されています。
白黒写真や編集済み、期限切れなどがないか、再確認しましょう。
画面下部に、カメラマークがあります。
カメラマークから提出書類をアップロードします。
自動的に読み込みが行われるので、画像が横になる場合がありますが、そのままアップロードして問題ありません。
認証書類は、裏面も忘れずにアップロードしましょう。
バイナンスへの登録は日本人でもできる?
2021年6月25日に日本の金融庁が、バイナンスに対して未登録業者として2回目の警告を行いました。
同時に、日本の国内の居住者に向けた営業活動とサービス提供の中止を求めました。
バイナンスは、一時的に、日本の国内居住者の新規登録の受付を中止、日本語での案内表記を停止するなどの措置を講じました。
2021年10月時点では、日本居住者に対する登録の制限はされておりません。
金融庁としては、海外取引所の無登録業者を利用する日本居住ユーザーに対しては、問題が発生した場合であっても、全て自己責任と言うスタンスを取らざるを得ない状況となりました。
バイナンスを使うメリット
仮想通貨取扱数が多い
居住者の利用が止まらない背景には、何と言っても、取扱い銘柄が世界最大級とになっていることです。
取扱い銘柄数が豊富と言うことは、今は、不人気だが、仮想通貨にとってプラスとなる材料や思惑が出た場合に、株式投資や外国為替証拠金取引では考えられない程の値上がりを見せる可能性が高い通貨を取扱っている可能性が高いと言うことです。
バイナンスでは、現時点で300以上の仮想通貨を取扱っています。
それに加え、ほぼ毎月のように新規上場の仮想通貨が出てきています。
日本国内の仮想通貨取引所では、日本国内最大級の仮想通貨取扱量を誇るコインチェックですら、16銘柄です。
バイナンスに対する人気の高さが伺えるのではないでしょうか。
バイナンスユーザーが多い
バイナンスを使う上でのメリットは、仮想通貨の取扱量だけではありません。
仮想通貨取引所としてのバイナンスを利用するユーザーが多いと言うことがあげられます。
ユーザー数が多いと言うことは、言い換えると、取引の成約率が高いと言うことです。
仮想通貨を取引するユーザーの数が少なければ、取引が成立しません。
購入したい時に、売り手がいない。
売却したい時に、買い手がいない。
注文が入らなければ、結局、どうすることもできません。
そのため、ユーザー数が多い取引所は、ユーザー数の多さもメリットになると言えます。
日本人ユーザー数が増加している
2021年6月には、日本の金融庁がバイナンスに対して、無登録業者としての2度目の警告を行いました。
バイナンスは、一時的に、日本居住ユーザーに対する制約を掛けましたが、現時点では、制約は解除されています。
その制約の中には、ウェブサイトでの日本語の表記しないことも含まれていましたが、現状では、日本語表記もなされています。
母国語での記載がされていないと、不便さから、ユーザー離れを起こしてしまいますが、日本語対応となったことで、徐々に、日本居住ユーザーの数が増加に転じてきています。
トレード以外の利益獲得チャンスがある
仮想通貨には、法定通貨のように銀行に預け入れ、利息を受け取るというようなことはできません。
但し、マイニングと言う方法やアーニングと言ったものを行うことで、トレードをしない場合であっても、報酬を受け取ることができる仕組みがあります。
その場合の年利は、法定通貨の銀行預金と比較すると、100倍を超える利息を受け取れるものも存在します。
値動きの荒い仮想通貨ですが、仮に、塩漬けとなってしまった場合でも、報酬を受け取ることのできる補償のような仕組みは容易されています。
バイナンスを使うデメリット
日本円で入出金ができない
バイナンスでは、日本円での入出金ができません。
そのため、クレジットカードで決済するか、一度、国内の仮想通貨取引所を通して、バイナンス口座へ仮想通貨を移送する必要があります。
仮想通貨取引では、仮想通貨を移送する際に、入出金手数料と言うものがかかる取引所があります。
バイナンスでは、入金時には、入金手数料はかかりませんが、出金手数料は少額であってもかかってしまいます。
その分、他国のユーザーよりも多く出金してしまうことになりますので、取引を行う際の大きなデメリットになってしまいます。
バイナンスへの入金方法
バイナンスで取引を行うためには、バイナンスアカウントへ仮想通貨を入金する必要があります。
バイナンスアカウントへ仮想通貨を入金する方法を確認してみましょう。
バイナンスページのトップにある「入金」を押します。
入金取引に使用する仮想通貨を選択します。
バイナンスに入金する場合に、便利な仮想通貨は、送金手数料が安く、国内の取引所でも取扱いのあるRipple(XRP)がおススメです。
検索窓からXRPを指定すると、Rippleが表示されるかと思います。
Rippleを選択すると「Choose Network」と言うネットワーク選択画面がでます。
ここでは、Rippleを選択しますが、ご自分が開設している国内取引所のネットワークに適宜合わせるようにしてください。
ネットワークや入金アドレスが間違えている場合、入金ができないだけではなく、送金した仮想通貨が紛失されますので、十分、気を付けてください。
ネットワークが設定されると、バイナンスの入金アドレスが表示されますので、国内の取引所の出金先アドレスにバイナンスの入金アドレスを入力します。
1文字でも送金アドレスが間違えると、送金指定した仮想通貨が紛失となり、戻ってきませんので、可能な限り、コピー&ペーストの機能を使うようにしましょう。
入金アドレスを入力する前に、必ず送金ネットワークを確認します。
ネットワークに誤りがある場合でも、送金した仮想通貨が紛失となります。
紛失した仮想通貨が戻ることは、ほぼありませんので、絶対に間違えないようにしてください。
バイナンスから出金、送金する方法
バイナンスアカウントから他の取引所やウォレット宛に出金する方法を確認します。
まず、送金先の送金アドレス、ネットワークを送金先アカウントで確認します。
バイナンスアカウントの中央にある「もっと見る」から「送信」を選びます。
振替画面から、「振替先」を指定し、送金する通貨を選択、送金数量を入力し、「送金内容を確認」します。
バイナンス 仮想通貨の購入方法
バイナンス下部にある「トレード」を押します。
現在の取引画面が、「LINK/USDT」となっています。
「LINK/USDT」を押すと、取引する通貨ペアを選択することができます。
取引する通貨ペアを選択したら、実際に取引に入ります。
取引方法には、「指値注文」と「成行注文」の2種類の注文方法に分けることができます。
指値注文は、自分の指定した数量、金額で注文を出すことができます。
成行注文は、自分が指定した数量分、買い付けることができます。
成行注文の場合、手持ち資金がある場合で、反対注文が入っている場合には、ほぼ100%の確立で売買が成立します。
反対に、指値注文は、自分の予算にそぐわない取引は成立しません。
自分が指定した数量と金額での反対注文がない限り、全ての売買は成立しません。
自分が指定した金額での反対注文がある場合は、反対注文の数量分だけ、売買が成立します。
成行注文と指値注文が同時に入った場合、成行注文が優先されます。
早い者勝ちではありません。
仮想通貨の取引に慣れない内は、成行注文で取引をすることをお勧めします。
取引画面の右側にある数字が、「板」と呼ばれる現在の取引状況を示しているものになります。
赤字は、売却希望価格、緑字が購入希望価格です。
赤字と緑字の間に少し文字サイズの大きい数字があります。
これが現在値で、赤色で表示されている場合には、表示された金額で売りの形で売買が成立しました、緑字の場合は、買いの注文で売買が成立したことを示しています。
この色を見るだけでも、超短期的に、売りと買い、どちらの勢いが強いかを判断することができます。
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