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テンバガー豊作の2020年。全15銘柄の共通点を紐解く

過去最多の15銘柄がテンバガーを達成した2020年。

たった1年で株価10倍を実現した銘柄の多くは、新型コロナ関連で新しく注目されたテーマ関連株。

しかしさらに詳しく分析すると、テンバガーの共通点はテーマ性だけではありませんでした。

2020年のテンバガーに共通する「7つの特徴」
過去の暴騰銘柄の共通点から、爆発的な株価上昇を遂げる銘柄を判断できるようになりましょう

2020年にテンバガー達成した15銘柄の共通点を紐解く

2020年テンバガー達成銘柄の一覧

まずは2020年のテンバガー全15銘柄を一覧にまとめます。

安値と高値の株価の変わりようには驚愕必至です。

また、安値から高値までどれぐらいの期間で到達しているのかも注目してみてください。
※上昇率の高い順に並べています。

銘柄 上昇率(倍) 2020年安値 2020年高値
テラ(2191) 23.6倍 92円(3/13) 2,175円(6/9)
BASE(4477) 22.3倍 774円(3/13) 17,240円(10/8)
ダントーHD(5337) 18.4倍 58円(3/13) 1,065円(10/7)
すららネット(3998) 13.7倍 682円(3/13) 9,350円(10/14)
不二硝子(5212) 12.4倍 330円(3/13) 4,100円(11/18)
ケアネット(2150) 12.0倍 537円(3/19) 6,420円(12/2)
サイバーリンクス(3683) 11.8倍 334円(3/13) 3,925円(12/2)
プロルート(8256) 11.5倍 47円(4/7) 538円(6/9)
不二精機(6400) 11.1倍 150円(3/13) 1,670円(12/14)
チェンジ(3962) 10.9倍 585円(4/3) 6,390円(9/28)
Jストリーム(4308) 10.7倍 638円(3/13) 6,840円(12/3)
ベガコーポレーション(3542) 10.7倍 398円(4/6) 4,265円(8/5)
クレアHD(1757) 10.5倍 19円(4/23) 200円(7/6)
GMOグローバルサインHD(3788) 10.3倍 1381円(3/19) 14,210円(10/15)
松屋アールアンドディ(7317) 10.3倍 805円(4/7) 8270円(11/27)

2020年は例年と比べ、テンバガーを達成した銘柄が非常に多い年でした。

中にはダブルテンバガー(株価20倍)を達成した銘柄が2つも。
株価22.3倍でダブルテンバガーを達成したテラ引用元:Yahoo!ファイナンス「テラ(2191)」より

株価22.3倍でdブルテンバガーを達成したBASE引用元:Yahoo!ファイナンス「BASE(4477)」より
100万円を投資しておくだけで、1年を待たずに2,000万円の資産が出来ることになります。

さらにもう1度テンバガーを掴めれば……
誰もが夢見る億越えの資産も、ただの夢物語ではなくなりますね。

大手メディアの2022年テンバガー候補からトップ5銘柄を厳選

2020年のテンバガーは、新型コロナウィルスによって生まれた新しい生活様式「ニューノーマル」の影響を強く受けています。

しかし、数あるコロナ関連銘柄の中でなぜ上記の15銘柄だけがテンバガー達成に至ったのか?

詳しく分析を進めると2020年のテンバガー銘柄には新型コロナ関連テーマ株にとどまらず、いくつもの共通点が見つかりました。

2020年のテンバガー銘柄の特徴

2020年のテンバガー銘柄をファンダメンタルとテクニカルの両面から分析。

その結果見つかったのは7つの共通点です。

2020年テンバガーの特徴

①新型コロナ関連テーマ株
②市場平均の底値が年初来安値
③新興市場(マザーズ・ジャスダック)
④500円以下の低位株(ボロ株)
⑤時価総額100億円以下
⑥浮動株数200万株以下
⑦増収増益予想または黒字転換

それぞれの特徴がどのように株価の動きに影響しているのか、詳しく解説していきます。

大化け株の発掘に役立つ有効な知識です。

新型コロナ関連テーマ株

15銘柄中12銘柄が新型コロナウィルス関連のテーマ株です。

内訳は下記の通り。

  • バイオ・医療:6銘柄
  • 巣ごもり:2銘柄
  • テレワーク:2銘柄
  • eコマース:1銘柄
  • 教育ICT:1銘柄

世界規模で生活の在り方を変えた新型コロナウィルスは、人々の消費行動や企業の投資動向にも大きな変化をもたらしました。

その結果大幅に業績を落とす企業もあれば、反対に追い風として業績を伸ばす企業も。

新たに注目されるテーマが次々と生まれ、多くのテンバガーが生まれました。

その時々の時流(トレンド)に乗ったテーマ株は株価大化け期待の有力銘柄です。

市場平均の底値が年初来安値

2020年にテンバガーを達成した銘柄の安値を見ると、その日付に偏りがあります。

「3月13日」と「4月7日」の周辺に11もの銘柄が集中。

なぜ、この2つの日に安値が集まるのか。日経平均株価に答えがありました。

引用元:Yahoo!ファイナンス「日経平均株価」より

「3月13日」と「4月7日」。どちらも市場平均が底値付近であり、上昇へ転ずる局面だと分かります。

実は2020年に15銘柄ものテンバガーが生まれた秘密の1つはここにあります。

市場全体が暴落から急激に株価を回復したこの相場だからこそ、底値からの上昇幅が大きくなったのです。

今後市場が暴落するような局面があれば。その時こそテンバガー獲得の大きなチャンスだと言えます。

では、市場が暴落しなければテンバガーは狙えないのか?

もちろん暴落相場じゃなくてもテンバガーを狙う方法はあります

2020年のテンバガー銘柄の共通点から、さらにテンバガーの特徴を深堀りします。

新興市場(マザーズ・ジャスダック)

15銘柄の内、10銘柄が新興市場に上場しています。

新興市場は東証に上場している銘柄と比べ値動きが激しいのが特徴。

流動性が低く、ちょっとしたきっかけでも株価が上下しやすいです。

新興市場の銘柄がテンバガー化しやすいのは2020年に限ったことではありません。

例年のテンバガー銘柄のほとんどが新興市場から誕生

未来のテンバガーを探す際にはまず新興市場で絞るのが定石です。

500円以下の低位株

15銘柄中8銘柄が500円以下の低位株です。

さらに12銘柄が700円以下、4銘柄は100円以下のいわゆるボロ株

株価が低い分上昇余地も高く、一度注目を集めると一気に株価上昇を遂げます。

ただし低位株やボロ株は株価上昇のスピードが速い分、下落のスピードも速いもの。

初動が起きてから飛びつくと高値掴みのイナゴになるリスクもあります。

含み損を抱える危険性を抑えるには株価が動意づく前に仕込んでおくことが大事です。

次章「テンバガーで爆発的に資産拡大するコツ」で動意づく前に未来のテンバガー銘柄を予想し、絞り込んでおく方法を解説しています。

時価総額100億円以下

時価総額が100億円以下の企業は12銘柄ありました。

時価総額が低い銘柄は注目を集めると短期間で株価急騰しやすいです。

その理由は大きく2つ。

  1. 市場の注目度が低く、まだ株価が底値圏である可能性が高い。
  2. 株の流動性が低く、少しのきっかけで株価変動しやすい

ただし株価が上昇を始めると、買い方が急激に増え、売り方が圧倒的少数派に。

すると売りが出ないため株を買うことが出来なくなるケースもあります。

低位株やボロ株と同様に、急騰を始める前に仕込んでおくことが必要です。

浮動株数200万株以下

浮動株数が200万株以下の企業は9銘柄。

浮動株とは企業が発行している株の中から、市場で取引が出来る株のことを言います。

反対に、一般的に市場で取引されない企業役員などが保有する株を特定株と呼びます。

浮動株数が少ないということは市場で取引できる株の数が少ない。
つまり株の希少性が高いことを意味します。

そんな銘柄が注目されると需要と供給のバランスが乱れ、需要が過大に

株価は急騰していきます。

増収増益予想または黒字転換

業績に注目すると、直近決算の内容が増収増益または黒字転換の企業が12銘柄ありました。

中でも上昇率の高いBASE(4477)とダントーHD(5337)は前年度赤字から黒字転換。

赤字から黒字へ転換した銘柄が市場に与えるインパクトの大きさが見て取れます。

2020年のテンバガー銘柄に共通する特徴は以下の7つでした。

2020年テンバガーの特徴

  • 新型コロナ関連テーマ株
  • 市場平均の底値が年初来安値
  • 新興市場(マザーズ・ジャスダック)
  • 500円以下の低位株(ボロ株)
  • 時価総額100億円以下
  • 浮動株数200万株以下
  • 増収増益予想または黒字転換

これらの特徴を活用し、テンバガー候補をスクリーニングしていきます。

ただし、テンバガー期待の銘柄を抽出できるだけでは本当の意味で大きな利益を掴むことは出来ません。

テンバガーで爆発的に資産拡大するコツ

テンバガーなどの大化け株で資産拡大するには、銘柄抽出だけが全てではありません。

大きな利益を獲得する、つまり利確するフェーズまで考えると下記の4つの要所があります。

爆発的な資産拡大のコツ

①人気化するテーマを先読み
②抽出した銘柄の中から最終判断
③信じた銘柄を継続保有する握力
④適切な利確判断

大化け期待の銘柄を発掘できても投資成績はいまいち…

そんな勿体ない状況を避けるにはどのポイントも無視できません。

人気化するテーマを先読み

まずは今後注目されるテーマ株を先読みするところから。

勝負する銘柄を決める上で、テーマの選定は最重要ポイントです。

日の目を見ないテーマ株に投資をしても1年間鳴かず飛ばずの可能性も。

そんな状況を避けるにはテーマの先読み精度が肝です。

株価急騰するテーマ株として有望なのは「国策銘柄」。

「国策に売りなし」の相場格言にも現れるように、国主導で取り組まれる改革には大きな注目が集まります。

国家予算も投入されるため国策関連の企業には追い風に。株価大化けが期待できます。

国策の動向をいち早くキャッチし株価急騰前に仕込んでおくには、ニュースと合わせて首相官邸のウェブサイトや菅内閣政策集を定期的に閲覧するのがおすすめ。

現在の内閣がどのジャンルに力を入れているのかニュースで見るよりも把握しやすいです。

買う銘柄の最終判断

狙い目のテーマを先読みしテンバガー期待の銘柄をスクリーニングできたら、最終的に投資する銘柄を決めます。

抽出できた銘柄全てに分散投資も出来ますが、資産を爆発的に増やすにはある程度の集中投資が必要です。

資産100億超えの個人投資家「片山晃氏」や250億超えの「五味大輔氏」も集中投資で資産を急拡大させています。

投資する銘柄の最終判断はテンバガーの特徴と合わせ、以下の6項目が多く当てはまる銘柄を選びます。

  • 直近数年の業績が好調に推移
  • 前年からの売上高成長率が20%以上
  • 創業者が現職の社長
  • 社長や役員が大株主
  • 上場から5年以内
  • 株価上昇の起因となる材料が控えているか

四季報や株式情報サイトで各銘柄をチェックしてみてください。

信じた銘柄を保有し続ける握力

意を決して買ったテンバガー期待株も、大化けを遂げるまで継続保有ができなければ爆発的な資産拡大はできません

少しの上昇で利確、少しの下落で狼狽売り……

なかなか大勝ち出来ない個人投資家に共通するのが握力(保有を続ける精神力)の弱さです。

せっかく希望と自信を込めて銘柄を選んだにもかかわらず、握力が緩んでいく主な原因は3つ。

  1. 株価の動きを見すぎてしまう
  2. 掲示板やSNSで煽りを見てしまう
  3. 資金管理が出来ていない

昨日今日の短期的な株価の値動きに気持ちを左右されないためには、あまり株価は見ないことです。

株価よりもその銘柄の価値がどう動いていくか、公表される材料を見るようにしましょう。

また、掲示板やSNSでは本当に信頼できる情報は少ないです。
他人の発言よりもその銘柄を発掘した自分自身を信じて動じない精神力が必要です。

自分の実力以上の金額を投資していると冷静な判断が出来ず、数%の値動きでも狼狽してしまいがち。

やはり握力に自信のない方は意識して株価を見ないようにしましょう。

かと言って根拠なく保有を続けるのもご法度です。

適切な利確・損切り判断

上昇余地が薄まった銘柄は適切に利確・損切りの対応をしましょう。

握力を高めるためには株価をあまり見ないのが有効だとお伝えしました。

しかし、今後の株価に大きな影響を与える悪材料が公表されたにもかかわらず保有を続けるのはリスクがあります。

銘柄を買う前には想定していなかった悪材料が出たら、一度利確・損切りをしましょう。

株価への影響が限定的なら、株価が上向き始めたタイミングで再度保有を開始。
あるいは長期に渡って株価低迷するようなら、また別のテンバガー期待株を探しに行きます。

想定シナリオとは逆に動いている銘柄を保有したまま判断に迷ってしまうのはリスクです。

一度ポジションを解消した上で様子を見ておけば怪我のリスクを最小限に抑えられます。

今一度、テンバガーで資産を爆発的に増やすコツ4つをまとめます。

爆発的な資産拡大のコツ

①人気化するテーマを先読み
②抽出した銘柄の中から最終判断
③信じた銘柄を継続保有する握力
④適切な利確判断

いずれにしても、まずは人気化するテーマを先読みするスキルが最重要です。

投資するテーマがズレていたら大化け株もなかなか手に入りません。

市場の注目を集めて人気化するテーマを先読みするためにいくつか参考にしたいサイトがあります。

テンバガーの予想に役立つサイト

将来的にテンバガーを達成するテーマの先読みに役立つサイトを3つご紹介します。

成長戦略ポータルサイト

成長戦略ポータルからテンバガーのテーマを先読み引用元:成長戦略ポータルサイトより
成長戦略ポータルサイトは、国策銘柄を先読みするのに役立ちます。

運営は首相官邸。

国の成長戦略のためにどんな分野でどんな施策に取り組んでいくのか。

中長期的な取り決めや計画がまとめられています。

定期的に行われる会議での議論事項や決定内容もいち早く知ることが出来ます。

最近では脱炭素やキャッシュレスなどの国策銘柄と呼ばれるテーマも、市場から注目される前にこのサイトでいち早く知ることが出来ました

サイト名:成長戦略ポータル
リンク:https://www.kantei.go.jp/jp/singi/keizaisaisei/portal/

みんなの株式

みんなの株式人気テーマランキング引用元:みんなの株式人気テーマランキングより
みんなの株式、通称「みんかぶ」は人気のテーマを一覧で表示してくれる株式情報サイトです。

ランキング上位のテーマは既に注目されており、後から買っても上昇率は限定的です。

しかしどのようなテーマが現在市場に存在しているのかを知ることは出来ます。

過去に注目され現在では下火になっているテーマも再度注目を集めることも。

どんなテーマがあるのか、把握しておくには有効です。

サイト名:みんなの株式
リンク:https://minkabu.jp/screening/theme/popular_ranking

岸田首相の公式サイト

岸田首相の公式サイトでは、成長戦略ポータルと同様に国策銘柄を発掘することが出来ます。

ただし更新頻度は低い上、重要な情報はさほど多くありません。

成長戦略ポータルと合わせて確認し「どちらのサイトでも言及されている内容は重要事項」との判断材料にすることは出来ます。

サイト名:衆議院議員 岸田文雄公式サイト
リンク:https://kishida.gr.jp/

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