投資顧問プロジェクトが金融庁および関東財務局から無登録で投資顧問業を行っているとして警告されました。
2018年12月26日に警告が出されてから約1ヶ月が経った2019年1月末現在も、投資顧問プロジェクトはサービスを停止するどころか顧客の勧誘を続けています。
無登録業者が投資助言を行うことは法律違反の可能性があると知っていてなお顧客を募り続けるのは、投資顧問プロジェクトの目的が、株式投資で稼ぎたい人からお金を騙し取ることに疑いの余地はない証拠の数々が見つかりました――。
目次
金融庁が警告も…投資顧問プロジェクトに反省の色なし
そもそも言い訳をしているところをみると、投資顧問プロジェクトは、無登録で投資助言を行うことは禁止であるということを把握しているのは歴然です。
禁止されている事とわかっていながら営業しているのも問題ですが、さらに悪質なのが、投資顧問プロジェクトは全く悪びれもせず、金融庁からの警告を無視して営業行為を続けていることです。
警告無視を裏付ける投資顧問プロジェクトの行動
- 警告後も新プランを続々発表し参加を勧誘
- 警告に対して特に問題なしと返答
- 運営責任者を警告後に変更
- 金融庁からの警告を会員にひた隠し
2018年12月26日の警告後も
・1月06日(日)~:現資金×3倍を確約「MONEY OF THE WHALE」
・1月13日(日)~:仕手筋・坂浜会 現資金が7倍「プラチナ会員様限定情報」
・1月20日(日)~:クジラ資金投入確定「特別救済案件」
・1月27日(日)~:1週間で現資金を2.5倍以上「ULTIMATE STOCK」
と現資金の〇倍を約束というような詐欺的な言葉を多用しながら、あの手この手で毎日、有料プランの購入を煽っています。
金融庁及び関東財務局から警告が出されているのに、サービスを継続している点に関しての質問にも、
弊社は投資情報提供会社で、投資顧問業ではない。
警告内容については把握しているが、あくまでも投資顧問業を行う場合のもので、特に問題はない。という返答だった。
引用元:投資顧問プロジェクト 口コミより
と、全く意に介していない様子が伺えます。
しかし届いたメールでは、プロジェクト自ら投資顧問であると名乗っていたことが確認できています。
また、投資顧問業との違いについて言及を避けたり、説明があやふやだったりと、グレーなサービスをしていると自覚していたようです。
こうしたプロジェクトのような無登録業者で特に危険なのが、サイト自体がなくなり、関係者と連絡を取ることも出来なくなることです。
プロジェクトのドメインの有効期限が2019年2月28日ともうすぐまで迫っていて、1月末現在で更新されていないことから、サイトがなくなってもおかしくありません。
どうすることも出来ず、泣き寝入りするしかないという状況に陥る前に、プラン参加者は今すぐ契約解除および返金対応を要求をするのが賢明です。
※2019/02/27追記
投資顧問プロジェクトのドメインの有効期限が、2020年までに延長されていました。
ただ、金融庁からの警告後も長期にわたってサービスを継続出来ている無登録業者はいないので、投資顧問プロジェクトがなくなるのも時間の問題でしょう。
投資顧問プロジェクトの運営責任者が、警告後に大野泰司という名前に変更されていました。
関東財務局からの公表情報を見ると、
運営責任者 本多英夫【警告時】
となっています。
記載されている運営責任者が架空の人物である可能性も鑑み、金融庁・関東財務局が【警告時】とわざわざ注意をいれたのでしょう。
あまり見たことがない公表のされ方であることからも、投資顧問プロジェクトの悪質性の高さが伺えます。
警告を受けた事を会員に一切知らせていません。
警告を受けた事どころか状況説明もなく、投資顧問プロジェクト何事もなかったことのようにしています。
プロジェクトは投資顧問を装った投資詐欺サイト
投資顧問ハックでは、金融庁からの警告が出る前から投資顧問プロジェクトの問題点を上げて注意喚起してきました。
その悪質な手口から、投資顧問プロジェクトは詐欺サイトと断定しています。
投資顧問プロジェクトの顧客を欺く数々の手口
- 確実に儲かるとプラン参加を誘導
- 虚偽の会社情報を記載
- HP情報は捏造と架空のオンパレード
- 実在しない人物が代表取締役社長か
- コンテンツは盗用記事を使用
投資顧問プロジェクトからのプラン勧誘のメール内容は、誇大表現で会員を煽るものが散見されました。
確実な720万円を入手・ほぼ確実に利益を狙っていける・【10倍以上】は手堅い・完全な出来レース・確実な利益に繋がりますetc…
このように、絶対儲かる・確実に利益を出せると誤認させるように顧客を勧誘をすることは、「断定的判断の提供」という違法行為です。(金融商品取引法38条1号、2号)
架空のオフィスビルを所在地として表記
東京都中央区日本橋一丁目3番13号を所在地としていましたが、該当住所にあたる東京建物日本橋ビルに、有限会社パーパスのオフィスはありませんでした。
国税庁法人番号公表サイトの登記記録にも、日本橋の住所の履歴はありません。
つまり投資顧問プロジェクトが全く関係のないビルを架空の所在地として表記していたのが実態でした。
虚偽の所在地を表記
架空の所在地表記が発覚後、「東京都東村山市栄町2-1-11 サンライズマンション106」に住所を変更したのですが、その時期に該当物件で空いていたのは3階の部屋でした。
表記にある106号室というのも虚偽の可能性がありそうです。
仮に1階をオフィスとして借りているとしても、部屋の広さは40.39~43.21㎡しかなく、とても136名のスタッフが働けるスペースはありません。
投資顧問プロジェクトを運営している人間は、悪いことをしているという認識があるからこそ居場所を特定されたくないという意識が働き、所在地でこれだけの虚偽を重ねているのでしょう。
なので、東村山市栄町2-1-11は登記用に借りているだけで、投資顧問プロジェクトの関係者はこの住所にいないとみて間違いないでしょう。
捏造された会社設立日とサイト開設日
会社設立は1981年1月10日、サイト開設は2017年2月4日とHPに記載されています。
しかし有限会社パーパスが設立されたのは2017年12月1日、サイトのドメインを取得したのは2018年2月9日です。
1980年代から資産家・投資関係者・政財界人が情報交換を行う「投資家クラブ」として運営をしており、その後に人脈を活かして、【東京オリンピックという投資機会を活かすため】立ち上げたのがプロジェクトという架空のストーリーを成り立たたせる為に、会社設立日とサイト開設日を捏造しています。
架空の投資アドバイザー
経験豊かな投資アドバイザーがサポートと謳っていますが、
名古屋の会計事務所に勤める税理士「細江さん」の画像盗用とプロフィール捏造の証拠
2017年12月に経営破綻したスーパーマーケット株式会社やまとの元社長「小林 久さん」の画像盗用とプロフィール捏造の証拠
経験豊かな投資アドバイザーは架空の話で、実在していないでしょう。
架空のサポートスタッフ
虚偽の所在地を表記のところで触れましたが、マンションの1室に136名のスタッフが入わけもありません。スタッフが136名もいるサポート部署があるというのも架空の話のようです。
捏造された提供実績
2017年3月から提供していた実績があるように見せていますが、プロジェクトのサイト開設は2018年2月9日以降なので、サイト開設日と同様、この提供実績は捏造されています。
プロジェクトなら日付だけでなく全て捏造した提供実績を掲載していると考えたほうがよさそうです。
架空の億超え会員
会員から“億超え投資家1000人以上”を目標としているというプロジェクトのメールによると、オリンピック関連銘柄により僅か一年で539名が資産1億を達成したそうです。
これは2018年6月初旬なので、プロジェクトの運営開始からまだ半年しか経っていません。
億超えどことかプランに参加する会員がこれほどいたのかも怪しいです。
投資顧問プロジェクトの代表取締役社長は村瀬英彰ではないようです。
というのも、現在確認できる範囲だけで、村瀬英彰以外に代表と名乗る人物が「熊田・麻生・大槻」の3名も登場しているのです。
架空のストーリーや架空の人物を作り過ぎて、プロジェクトを運営者も、誰がなんの役なのかわからなくなってしまっているのかもしれません。
有限会社パーパスの代表取締役社長の村瀬という人物も実在しないとしても不思議はありません。
金融庁に登録している多くの投資顧問会社が、マーケットニュースや注目銘柄について独自の見解を会員向けのコンテンツとして提供しています。
投資顧問プロジェクトも、日米マーケット最新News・本日の特集・本日の注目銘柄を会員に提供していますが、どのコンテンツも株探の記事を盗用、転載しているだけです。
オリジナルの部分は、ほんの少し文頭や文末を言い換えたところだけでした。
●日米マーケット最新News米国株式相場はまちまち。ダウ平均は79.40ドル高の25199.29、ナスダックは0.67ポイント安の7854.44で取引を終了した。複数の主要企業の決算内容が好感された一方、6月住宅着工・建設許可件数が予想を下振れ、寄付き後からもみ合う展開となった。(…続く)
引用元:株探 2018年07月19日07時00分の市場ニュースより
●本日の特集―始まった実質制裁、イラン情勢悪化と中東混乱、そして…―
先月の石油輸出国機構(OPEC)総会の合意内容があやふやだったことから、原油市場の値動きの軸となるテーマを模索する期間が続いていたものの、現在は輪郭がはっきりとしてきた。(…続く)
引用元:株探 2018年07月18日13時30分の銘柄ニュースより
●本日の注目銘柄メドレックス<4586>がこの日の取引終了後、独自の経皮吸収技術を用いて経皮製剤化したアルツハイマー治療薬MRX-7MLL(メマンチン含有貼付剤)について、米国での臨床試験を実施するための非臨床試験を開始したと発表した。(…続く)
引用元:株探 2018年07月18日15時44分の銘柄ニュースより
自作自演で顧客を騙して集客する投資顧問プロジェクト
ここまで明らかになれば、いかに投資顧問プロジェクトが顧客を自分たちの金づるとしか見ていないことがお分かりいただけたと思います。
実態を知ると、こんなにも虚偽だらけの投資顧問プロジェクトになぜ騙される?と思うでしょう。
しかし、投資顧問プロジェクトは実に巧妙にカモとなる顧客を集めています。
投資顧問プロジェクトの顧客を欺く自作自演サイトの数々
- 高評価をつけ優良投資顧問と誤認させて顧客を誘導
- 偽の高評価口コミを次々と掲載し顧客を信じ込ませる
- 投資顧問プロジェクトを高評価するサイトを量産
こうして投資顧問プロジェクトがあたかも優良な投資顧問サイトであるように見せかけるのがここのやり方です。
投資顧問を紹介しているサイトはたくさんありますが、無登録業者を優良評価するサイトは、投資顧問プロジェクトのような悪徳グループと緊密な関係にあります。
なので、無登録業者を高評価するサイトの情報は信用しないのが鉄則です。
投資顧問プロジェクトの推奨銘柄 結果ダイジェスト
・FCM (5758) -0.6%
・サイバーステップ (3810) -8.99%
・菱洋エレクトロ (8068) -6.46%
・ホロン (7748) -16.01%
・ユニマット リタイアメント・コミュニティ (9707) -5.52%
・ジャパンインベストメントアドバイザー (7172) -19.62%
・Casa (7196) -8.58%
・ナノキャリア (4571) -17.87%
投資顧問プロジェクト 提供サービス
投資顧問プロジェクトが提供しているというサービス概要の一覧です。
※赤字の部分がサービスの実態となっています。
無料サービス
- 日米マーケット最新News
- 2020年TOKYOオリンピック特集
- 本日の注目銘柄
- 銘柄相談
- 無料株式講習会
国内外から得た最新の市場動向をレポートを毎営業日ご提供
※株探の盗用記事を提供
東京オリンピックに関するニュースや記事を抜粋して掲載
※東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会の盗用記事を掲載
アドバイザー厳選の情報レポートを毎営業日1本以上ご提供
※株式投資の知識を十分に備えたアドバイザーが不在
投資に関するお悩みから保有株の動向などを丁寧にアドバイス
※株式投資の知識を十分に備えたアドバイザーが不在
会員向けに不定期で開催される無料講習会や懇親会
※盗用画像を使用。講習会が開催されている実態はない
有料サービス
- 個別レポート配信:5,000円
- キャンペーン情報:10,000円~100,000円
- 株式講習会・懇親会:10,000円~
独自のノウハウや情報網を活用し、ご提供する銘柄レポート
※個別レポートサービスの実態なし
独自のノウハウや情報網を活用、十分な予算を費やしてご提供する銘柄レポート
※推奨銘柄の結果はダイジェストを参照
不定期で開催される会員同士の交流や著名投資家による講演
※盗用画像を使用。講習会が開催されている実態はない
社員の写真が偽物って時点でまともな会社じゃないですよね。投資顧問プロジェクトのようなサイトは使ったらだめでしょう。
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