BESTの投資情報は金融庁が取り締まりを強化している「無登録業者」ということもあり、あまり人気がありません。
とは言えネット上の口コミ・評判だけではわからない情報もあるため、実際に会員登録してサービスを体験しました。
どうやら肝心のAIを使った有料プランの的中実績も、無料情報の内容を分析する限りパッとしません。
目次
BESTの投資情報は期待できない
BESTは危険サイトとの評判があるため、有料プランの人気がなく、配信するAI抽出銘柄もあまり期待できません。
金商なしの危険会社との評判あり
BESTは金商なしの危険会社との評判があります。
金商というのは、投資「助言業」などの特定の業務を行う業者が金融商品取引法に基づいて登録を義務付けられている営業資格のようなもの。
引用元:金融庁「無登録で金融商品取引業を行う者の名称等について」より
金商の登録なしに投資助言業を行っている場合、金融庁からの警告、あるいは最悪の場合逮捕されることになります。
引用元:産経新聞「無登録で投資助言の疑い 7人逮捕、37億円受領か」より
BESTは投資情報の配信に加え、売買タイミングのアドバイスも行っているためれっきとした投資助言業者です。
しかし、金融庁が発行している金融商品取引業者登録一覧の中に運営組織ベストの名前はありません。
れっきとした「無登録業者」だということが分かりました。
無登録業者による投資勧誘等は金融庁が力を入れて注意喚起をしているほど。
無登録業者に騙されないよう注意しましょう。
とは言え、もしBESTから推奨される銘柄が本当に何倍にも化けるというなら利用してみたい気持ちは感じます。
ですが、残念ながらそんな淡い期待も捨てた方が良さそうです。
有料プランの人気なし
BESTのAIを活用した有料の投資情報プラン、どうやら人気がありません。
有料プラン「ハイブレイン情報」が開始してから4か月以上経っているようですが、いまだに20人限定の上限に達していないのです。
下図は「ハイブレイン情報」で過去に提供したという銘柄の事例。
引用元:BEST「ハイブレイン情報」より
2020年6月16日に買付と書いてあります。
2020年10月30日現在で既にプラン開始から4.5か月が経過。
にもかかわらず、商品ページからは「限定20人」の表示が消えていません。
引用元:BEST「ハイブレイン情報」より
無登録業者との評判もあってか、あまり人気がありません。
無料情報も少々不安
BESTに無料登録すれば閲覧できる投資情報も、読み通り動くものもあれば、相場経験者とは思えないものもあり少々不安です。
当日の個別銘柄の値動きをいくつか予想し、配信してくれるサービス「市場注目度上昇銘柄」。
内容を精査してみると、いくつか予想通りに数パーセントの上昇を見せるものもあり安心していました。
しかし、10月29日朝8時30分の配信では、前日28日に大塚家具(8186)社長が辞任する報道を受けてストップ高になったことに注目。
大塚家具は「29日も続伸になりそう、そして当面人気となりそう」と予想しました。
ところが結果を見ると下図の通り、翌日は高値で寄り付いたものの、そこからは利確売りの嵐。
引用元:SmartChart PLUS「大塚家具(8186)」より
アメリカ大統領選挙を目前に控えたこの不安定なタイミングですから、当然と言えば当然です。
AIと優秀な人材による精査で銘柄提供をするというBEST。
「「BEST」は弊社が長年築いた投資技術、実績を踏まえながら、社内の優秀な人材を集めた投資情報サイトです。」引用元:BESTより
とHPで謳っているのが怪しく感じられるレベルでした。
無料情報とは言え、ここまでの読み違いがあると少々不安になります。
無登録業者は詐欺集団と紙一重
BESTと同様、無登録業者を利用して過去に多くの人が騙され、詐欺まがいの被害にあっています。
例えば、投資顧問 四季は「コンスタントに株価2倍以上を達成する」と豪語して顧客を募っていた投資助言業者。
しかし、実態は財務局に警告文を発出された無登録業者でした。(株式会社デュークは運営会社)
引用元:関東財務局「無登録で金融商品取引業等を行う者について(株式会社デューク)」より
サイトやメールマガジンに掲載された的中実績なども詐欺まがいのものばかり。
投資顧問業について知識がない方は、無登録業者が危険と知らずに信用してしまいます。
BESTのようにWebサイトがしっかりとしていて一見信頼出来そうな業者ならなおさらです。
株に投資できたかもしれない大事なお金を、悪意ある人間に騙されて無駄にしたくないならば、無登録の業者には近づかない方が身のためです。
広告掲載してても危険は危険
BESTはYahoo!ファイナンスなどに広告掲載しているとは言え、危険な無登録業者であることに変わりありません。
Yahoo!ファイナンスに広告出稿する際、業者の実体についての調査は特に無し。
審査対象は広告に掲載する画像やリンク先のウェブサイトの内容・ジャンルのみです。
金商無登録の危険な業者であれ、広告を掲載出来てしまうのが実態です。
引用元:Yahoo!ファイナンスより
大手のサイトに広告掲載されているからと、信用しすぎると痛い目を見るかもしれません。
株で好成績を残すAIツールは増加中
BESTのようにAIを活用して投資家をサポートしてくれるツールの中には好成績を残すものも増えています。
一口にAIと言ってもツールによってAIの活用方法や成績は千差万別。
日経平均予想AIのGROWINは、過去の日経平均チャート30年分から今後の日経平均の動きを予測。
AI株価予測システムZEUSは、AIの活用方法は明らかになっておらず運営元が少々不安なものの、コロナ相場では10%上昇の銘柄を200以上的中させる実力です。
機関投資家は既にAIを本格活用しています。
個人投資家の中でも今後ますます、株にAIを活用して成績を上げていく人が増えてくると読んでいます。
BESTを信用するのはおすすめしない
BESTの投資情報は金商無登録の危険な業者という評判から、あまり人気がありません。
また、AIが抽出した銘柄を人がさらにふるいにかけると言いますが、人による分析も不安が残る結果に。
いずれにしても無登録で投資助言業を営む組織は危険極まりないため、近づかないのが吉です。
口コミは、ガイドラインをご確認の上、投稿してください。